マラケシュはモロッコにある都市でベルベル語で[神の国]を意味するそうです。かつての帝都で現在は経済の中心地として栄えています。1985年にマラケシュの旧市街は世界遺産に登録されており、観光業を主要な産業とし、絨毯や皮革製品も有名な都市です。
そんなマラケシュの絨毯市場を舞台に自分の絨毯を上手に敷いて他のプレーヤーに踏んでもらい、その面積分の通貨を支払ってもらう陣取りすごろくボードゲームです。
プレイ人数 | 2~4人 |
対象年齢 | 8歳以上 |
プレイ時間 | 20分程度 |
セット内容
★絨毯 茶×15枚、黄×15枚、青×15枚、赤×15枚
★ディルハム(モロッコの通貨) 5ディルハム×20枚 1ディルハム×20枚
★木製人形(市場のオーナーで名前はアッサム) 1個
★木製サイコロ 1個
ゲームの準備
★共通(遊ぶ人数に関係なく準備すること。)
🔸アッサムをボードの真ん中に置きます。(プレーヤー全員がアッサムを動かします。)
🔸各プレーヤーに30ディルハムを渡す。(5ディルハム×5枚と1ディルハム×5枚)
★2人で遊ぶ場合
🔸絨毯を1人に2色(各12枚)合計24枚渡します。
★3人で遊ぶ場合
🔸絨毯を1人に1色(15枚)渡します。
★4人で遊ぶ場合
🔸絨毯を1人に1色(12枚)渡します。
ゲームの終了
★プレーヤー全員の手持ちの絨毯が市場ボードに敷き終えたら終了。
★自分の所持金の合計と市場ボードに敷いてある自分の絨毯のマス目数の合計を合算し、一番多くの資産を得た人が勝者になります。
★引き分けの場合は所持金を多く持っている方のプレーヤーが勝者になります。
ゲームの進行方法
★アッサムの動かし方
🔸基本ルールではアッサムはサイコロを振る前に進行方向を決めます。
🔸そのまま前に進むか、左右90度どちらかに進むかの3種類いずれかを選択します。(真後ろに進ませることはできません。)
🔸斜めに進ませることもできません。
🔸進行方向を決めたあと、アッサムはその方向にしか進むことができません。
※進んでいる途中で進行方向を変えることはできません。
🔸市場ボードから場外に出てしまう場合は矢印に沿ってターンします。(矢印はカウントしません。)
★絨毯の敷き方
🔸アッサムを進めて止まったマス目の4辺に接触した状態で絨毯を1枚だけ敷くことができます。(下記の写真のような方向に1枚だけ。)
■空白の2つのマス目に敷く。
■空白の1つのマス目と絨毯の敷かれている1つのマス目に重ねて敷く。(自分の絨毯でも他のプレーヤーの絨毯でもかまいません。)
■2つの絨毯に半分ずつ重ねて敷く。(2枚が同じ色でもOK。)
■1枚の絨毯を完全に覆ってはいけません。
★ディルハム(通貨)のやり取り方法
🔸アッサムが空白のマス目や自分の絨毯の上に止まった場合、支払いは発生しません。
🔸アッサムが他のプレーヤーの絨毯の上で止まった場合、その色のプレーヤーに踏んでしまった絨毯の敷地面積分のディルハムを支払わないといけません。
※隣同士で繋がっている面積の数になります。
※斜めでは繋がっていることにはなりません。
🔸支払えるディルハムが不足してしまった場合、支払える分だけを支払い、そのプレーヤーは退場になりゲームに参加できなくなります。
※残ったプレーヤーだけでゲームを進めます。
※退場したプレーヤーの絨毯を踏んでもディルハムを支払う必要はありません。
ゲームの遊び方
★基本ルール
順番がきたプレーヤーは以下の動作をおこないます。
1、アッサムの進行方向を決めます。
2、サイコロを振ります。
3、サイコロの出た数だけアッサムを進めます。
4、他のプレーヤーの絨毯を踏んでしまった場合はディルハムを支払います。
5、自分の絨毯を市場ボードに敷きます。
★バリエーションルール
順番がきたプレーヤーは以下の動作をおこないます。
1、サイコロを振ります。
2、サイコロの出た数だけアッサムを進めます。
3、他のプレーヤーの絨毯を踏んでしまった場合はディルハムを支払います。
4、自分の絨毯を市場ボードに敷きます。
5、アッサムの進行方向を決めます。
※次のプレーヤーはその方向に進まなければなりません。
まとめ
マラケシュの絨毯は色鮮やかな本物の織物が使用されています。ゲーム終盤になってくると色が混ざり合ってとても綺麗で可愛いです。
ルールもいたってシンプルな作りになっているのでお子様から大人まで幅広く遊ぶことができるし、ゲーム初心者でも十分楽しめると思います。
シンプルな内容ではありますが、他のプレーヤーの絨毯を踏まないように逃げているばかりでは勝つことができません。ときには多少のリスクをおっても自分の面積を拡大するような攻めの姿勢も大切になってきます。
サイコロの出る目による偶然性はありますが、その中でもいかに他のプレーヤーに自分の絨毯を踏ませるように自分の面積を拡大していくのかという戦略性も兼ね備えています。
この偶然性と戦略性のバランスがとてもよくできているし、なんといっても色鮮やかで可愛い仕上がりがすごくいい!おすすめのボードゲームです。
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