『ボルカルス』は長きに渡って日本を襲ってきた地震・森林火災・有毒ガスを発生させていた怪獣とされ、富士山火口から突如として現れた巨大生物のことで、怪獣災害を起こしながら東北東へ移動を開始し東京まで到達してしまいました。この『ボルカルス』では破壊の限りをつくす怪獣プレイヤーと、それに対処する人間プレイヤーに分かれて、2つの視点を体験できる怪獣1人vs人間1~3人の対戦&協力型のボードゲームです。
荒ぶる火の神『ボルカルス』は分裂も繁殖もおこなわず、ただそこに存在し続けた生物で体組織から検出されたジルコンは45億年前のものと言われています。
怪獣プレイヤーはボルカルスとなり、本能のまま暴れまわり、全身から溶岩を噴出することで、幼体から徐々に完全体へと成長し、進化を繰り返していくことで特別な能力を獲得していき、その能力を使い、市民を死亡させたり、都市を炎上させたり、ランドマークを破壊したりして東京を壊滅させることを目指します。
一方、人間プレイヤーは消防隊や自衛隊に指示を出して、市民を避難させたり、炎上した都市を消火させたり、調査や研究を進めて作戦の選択肢を増やしていき、人間プレイヤー同士で相談しながら、計画を立てて東京を守ることを目指します。
内容物のコマやタイルなど、小さいものが非常に多く含まれてので、小さいお子様が近くにいるときなどは注意が必要になります。
『ボルカルス』は連作ボードゲームプロジェクト『Kaiju on the Earth』シリーズの第一弾です。
プレイ人数 | 2~4人 |
対象年齢 | 10歳以上 |
プレイ時間 | 60~80分 |
『Kaiju on the Earth』シリーズの第二弾となる『レヴィアス』は沖縄を襲う謎の巨大海竜vs人間の心理戦ボードゲームとなっております。
『Kaiju on the Earth』シリーズ第一弾の『ボルカルス』と第二弾の『レヴィアス』がセット買いできます。
『Kaiju on the Earth』シリーズの第三弾となる『ユグドラサス』は全世界を埋め尽くした超巨大ネットワーク植物怪獣vs人間の重量級ボードゲームとなっております。
セット内容
★計画ボード 1枚
★怪獣ボード 1枚
★人間ボード 1枚
★イベントカード 14枚
・通常6枚 ・上級8枚
★アクションカード 48枚
・消防総監9枚 ・統合幕僚長9枚 ・研究総務官9枚 ・内閣官房長官9枚 ・怪獣12枚
★サマリーシート 4枚
・消防総監1枚 ・統合幕僚長1枚 ・研究総務官1枚 ・内閣官房長官1枚
★調査タイル 24枚
・3のみ6枚 ・裏面甲3枚 ・裏面乙8枚 ・裏面丙7枚
★予兆タイル 6枚
・裏面甲、表面(壱弐参四五六)各1枚
★攻撃タイル 8枚
★進化タイル 4枚
★破壊ボーナスタイル 8枚
★資金チップ 14枚
★調査状況マーカー 1枚
★コマ 110個
・怪獣(ボルカルス)1個 ・消防隊4個 ・自衛隊4個 ・拠点4個
・溶岩48個 ・市民44個 ・要人5個
★砂時計(1分用) 1個
『ボルカルス』には2種類のカードサイズがあります。
「33㎜×60㎜」が8枚と
「63㎜×88㎜」が62枚です。
カードが傷ついたりしないように保護することをオススメいたします。
33㎜×60㎜のサイズは小さすぎてピッタリサイズはないので大きめです。
内容物について
『ボルカルス』で使用するボード・カード・シートやタイル・コマなどを簡単に説明していきます。特にコマは細かいものが多いので、小さなお子様などが近くに居る時は十分に注意してください。
★マップボード
マップボードを広げると約30㎝×63㎝とそれなりに大きく、ゲームを進めるには他のボードやシートも使うので、けっこうなスペースが必要になります。
上部の2/3は東京地図になっていて、下部の1/3には防衛トラックと被害トラック、攻撃タイル置き場などがあり、マップボードの右側にはイベントカードを配置するように壱~六の数字が記されております。
街を移動する場合は黄色の線で結ばれた街へ移動することができます。
★計画ボード
計画ボードは『ボルカルス』で重要となるボードです。
人間側と怪獣側、それぞれの相手を攻略するために自分達の選んだアクションカードを配置していくためのボードとなり、遊ぶ人数によって表面裏面を選びます。プレーヤー人数は計画ボードの右下に記されているので確認をしてください。
怪獣1人、人間1~2人 | 怪獣1人、人間3人 |
人間プレーヤーが1~2人で遊ぶ場合、各ラウンドの計画フェイズで縦列の右側に配置するか、左側に配置するかを人間プレイヤー同士で相談をして決めます。仮にあるプレーヤーが右側に配置すると決めた場合、そのプレーヤーはそのラウンド内で左側に配置することができなくなります。
人間プレイヤーが3人で遊ぶ場合、各ラウンドの計画フェイズで横列の1段目、2段目、3段目のどの列に配置するかを人間プレイヤー同士で相談をして決めます。
計画フェイズの制限時間内であれば、一度決めた列を変更してもかまいません。
★怪獣ボード
怪獣プレーヤーが使用するボードになり、怪獣の成長や進化の状態を確認できます。
上部は怪獣の成長について記されており、幼体~亜成体~第一成体~第二成体~第三成体~完全体と成長していき、各溶岩プールに配置されている溶岩が取り除かれることで、進化タイルを獲得することができ、その進化タイルを下部の進化ツリーのマスに配置することで、怪獣側のアクションカードに記されている追加効果を解除することができます。
第三成体~完全体に成長した場合のみ進化タイルは獲得できませんが、完全体になるとアクションを実行するたびに怪獣のいるマスに溶岩を1つ配置することができます。
★人間ボード
人間プレーヤーが共有で使用するボードとなり、予算や調査の状況を確認できます。
上部左側は予算に関することが記されており、資金を使用すると使用済資金へと資金チップを移動させることになります。ただし、アクションカードの予算申請を使用することで、予算トラックのコマを移動させていき、2~0へと移動させることで、使用済資金にある資金チップを資金プールへと戻すことができます。
資金ストックにある資金チップは要人を1つ避難させるたびに1枚ずつ資金プールへと移動させることができます。これにより、使用できる総資金が増えるので、積極的に要人を避難させてましょう。
上部右側には消防隊と自衛隊をストックしておく場所があります。
下部には調査状況が記されており、調査をおこなうことで調査マーカーを進めていき、獲得した数値によってアクションカードの追加効果が解除されたり、自衛隊への指令が解放されたりします。最大となる「30」まで調査マーカーを進めると人工降雪作戦が発動して、マップボード上の防衛トラックに攻撃タイルを1枚配置することができます。
★イベントカード
イベントカードには通常用が6枚と上級用が8枚あり、上級用は選択ルールのみで使用となります。
上級用は怪獣のさらなる力を味わいたい場合に通常用の代わりに使用し、どの災害レベルで遊ぶのか選んで、以下の表で指定されたラウンドに上級用をシャッフルして裏面で配置します。
災害レベル | 壱 | 弐 | 参 | 四 | 五 | 六 |
+0 | 通常 | 通常 | 通常 | 通常 | 通常 | 通常 |
+1 | 通常 | 通常 | 上級 | 通常 | 通常 | 上級 |
+2 | 通常 | 上級 | 上級 | 通常 | 上級 | 上級 |
+3 | 上級 | 上級 | 上級 | 上級 | 上級 | 上級 |
上級用のカード内容はイベントフェイズにそのカードを表面にするまで、どのプレーヤーも確認しないようにしてください。
上級用カードの効果を実行するときは怪獣プレーヤーが選択をおこないます。
★アクションカード
アクションカードは人間側プレイヤーが使用する役職が4種類×各9枚と怪獣側プレーヤーが使用するカード12枚があり、人間側プレイヤーの各9枚のアクションカードうち8枚はすべての役職で共通の基本効果を持っています。
🔸移動(人間側)
「市民の移動」「自衛隊の移動」「消防隊の移動」とそれぞれに対応したコマをマップボード上にて移動させることができる。 |
コマを移動させるには街と街を結ぶ黄色の線で繋がっている隣接した場所へ移動させることができ、「計2マス」というのは1つのコマを「2マス」動かしてもいいし、2つのコマを「1マスずつ」動かしてもOKです。また、1つもコマを動かさないでもOKです。
🔸消防活動(人間側)
資金を②支払うことで消防隊がいるマスか隣接するマスの溶岩を1つ消火し、マップボード上の防衛トラックに移動させることができる。 |
マップボード上に消防隊が2台以上ある場合、1台につき資金を②支払うことで溶岩を1つずつ消火することができます。マップボード上に多くの消防隊を配置することで一度に消火できる量が増えますが、それだけ資金の量も必要になります。
🔸自衛隊への指令(人間側)
このカードのアクションは特殊で、実行をするときは人間ボードに記されている3つの指令の中から1つを選んで実行します。 |
ゲーム開始時は1段目の「避難・調査」のみ選択をすることができ、2段目の「拠点設営」を選択できるようにするには人間ボードにある調査トラックを「10」まで進めなければ選択することができません。3段目の「特殊冷凍弾」は調査トラックを「20」まで進めると選択できます。
マップボード上に複数の自衛隊がいても、1回に選べる自衛隊への指令は3つの中から1つのみとなるので、1台は「避難・調査」、もう1台は「拠点設営」などはおこなえません。
■避難・調査
資金を①支払い自衛隊がいるマスの市民または要人を1つだけ避難させるか、自衛隊がいるマスの調査タイルを獲得し、そのタイルに記されている数字の分だけ調査トラックを進めることができます。
マップボード上に自衛隊が2台以上ある場合、1台につき資金を①支払うことで「避難・調査」をおこなうことができます。マップボード上に多くの自衛隊を配置することで、「避難・調査」をその数だけおこなえますが、それだけ資金の量も必要になります。
■拠点設営
資金を②支払いマップボード上にいる自衛隊を1つ選び、そのマスに拠点を1つ配置する。
■特殊冷凍弾
人間側が勝利するために非常に重要な指令で、怪獣と同じマスまたは怪獣に隣接するマスに自衛隊がいる場合、資金を③支払い特殊冷凍弾を放ち、防衛トラックに攻撃タイルを1つ配置することができます。
怪獣と同じマスまたは怪獣に隣接するマスに自衛隊が2台以上いる場合、1台につき資金を③支払うことで自衛隊の台数分だけ特殊冷凍弾を放つことができます。資金調整と自衛隊の配置を上手にすることで、一気に人間側の勝利へと近づけることができます。
🔸動員(人間側)
資金を②支払うことで拠点に消防隊か自衛隊のどちらか1つを配置することができる。 |
拠点1箇所につき資金を②支払うことで消防隊または自衛隊のどちらか1つを拠点ごとに選んで配置することができます。
🔸予算申請(人間側)
予算申請トラックを1マス進めることができ、マーカーを1周させることで使用済資金を資金プールへ戻すことができます。 |
予算申請トラックのマーカーを2から0へと移動させると、使用済資金に置かれているすべての資金チップを資金プールへ戻すことができ、再度資金を使用できるようになります。
何かとアクションをおこなうのに資金を使用することが多いので、常に資金には余裕を持たせておかなければ、いざという時に何もできなくなってしまいます。『ボルカルス』において資金調整は重要なポイントになります。
🔸役職固有カード(人間側)
人間側プレイヤーが使用する役職のアクションカードの9枚のうち1枚だけは役職ごとに異なる強力な効果を持っています。
消防総監の「消防ヘリ」はマップボード上にある消防隊1つを任意のマスへ移動させ、そのマスにある溶岩を1つ消火し、マップボード上の防衛トラックに移動させることができる。消防隊を移動させずに今いるマスの溶岩を消火させることもできます。 | |
統合幕僚長の「大型貫通爆弾」は資金を③支払うことで防衛トラックに攻撃タイル1つを配置できますが、怪獣がいるマスに市民・要人がいた場合、それらは被害トラックへと移動させなければなりません。資金プールに資金が③以上ある場合は必ず実行しなければならなく、もしも資金が不足している場合は何も起きません。 | |
研究総務官の「研究」は拠点があるマスか拠点に隣接するマスにある調査タイルを1つ獲得し、その数字に関わらず、調査トラックを3マス進めることができます。 | |
内閣官房長官の「状況継続」は特殊なアクションで、このカードが配置されている計画ボードの1つ前か後の人間側アクションカードを選び、その効果を実行することができます。ただし、計画ボードの最初に「状況継続」が配置されている場合は後のアクションカードしか選べず、最後に配置されている場合は前のアクションカードしか選べません。選んだアクションカードの枠内に記されている追加効果を実行することはできません。 |
🔸アクションカードの追加効果(人間側)
人間側のアクションカードの中には追加効果が記されているカードがあります。追加効果を使用するためには調査トラックを進める必要があり、鍵アイコンの「1」を解除するには調査トラックを【5】まで、「2」を解除するには【15】まで、「3」を解除するには【25】まで進めなければ、使用することができません。
追加効果を使用できるのは解除をしたあと、次のアクションカードからになります。
🔸歩く(怪獣側)
怪獣が今いるマスに溶岩を1つ配置したあとに1マス移動する。移動した先に溶岩を配置しないよう注意しましょう。 |
追加効果ではさらに1マス移動でき、元いたマスに戻ることもできます。追加で移動できるだけなので、溶岩を追加で配置できる訳ではありません。
🔸踏みつぶす(怪獣側)
怪獣が今いるマスの市民・要人をすべて死亡させてマップボード上の被害トラックに移動させるか、今いるマスの消防隊もしくは自衛隊のどちらか1つを人間ボードのストックに戻すかを選び実行し、そのマスから取り除いた数と同じ数だけ溶岩をそのマスに配置する。 |
追加効果では「踏みつぶす」の基本効果をおこなわず、怪獣が今いるマスに溶岩を2つ配置することができます。
🔸火炎弾(怪獣側)
怪獣が今いるマスか隣接するマスにいる市民・要人を1つ死亡させてマップボード上の被害トラックに移動して、そのマスから市民・要人・消防隊・自衛隊がなくなれば、溶岩を1つ配置することができる。 |
追加効果では市民・要人の1つ死亡させる代わりに消防隊もしくは自衛隊のどちらか1つを人間ボードのストックに戻すことができ、それによって、そのマスから市民・要人・消防隊・自衛隊がなくなれば、基本効果と同じように溶岩を1つ配置することができます。
怪獣が今いるマスか隣接するマスに対象となるコマが何もない場合は何も起きません。
🔸咆哮(怪獣側)
怪獣が今いるマスに溶岩を1つ配置したあと、隣接するマスにある溶岩を任意の数だけ選び、今いるマスに移動させることができる。 |
追加効果では怪獣が今いるマスに追加でもう1つ配置することができます。
🔸地中移動(怪獣側)
怪獣を3マスまで移動させる。1マスもしくは2マスでもかまいません。 |
追加効果では怪獣をさらに2マスまで追加で移動させることができ、移動先のマスに溶岩を1つ配置することができます。つまり最大で5マス移動させることができます。
基本効果のみの実行では溶岩を配置することはできません。
🔸溶岩流(怪獣側)
任意のマスを1つ選び、そのマスにある溶岩を3つ取り、まとめて1マス移動させることができる。このとき、移動させたマスに1つでも溶岩がある場合、そのマスからさらに1マス移動させることができ、1つも溶岩がないマスまで繰り返し移動させてもかまいません。 |
追加効果では基本効果と同じ内容をもう一度おこなうことができます。このとき、1回目に選んだマスと同じである必要はなく、改めて違うマスを1つ選び、そのマスにある溶岩を3つ取り、移動させることができます。
🔸暴れる(怪獣側)
怪獣が今いるマスに溶岩を1つ配置したあと、人間ボード上の資金プールから、資金②を使用済みに移動させる。 |
追加効果では人間ボード上の資金プールから、さらに資金③を追加で使用済みに移動させることができます。つまり最大で資金⑤を使用済みに移動させることができます。このとき、資金プールある資金が⑤以下だった場合、資金プールの資金は⓪になります。
🔸アクションカードの追加効果(怪獣側)
怪獣側のアクションカードのすべては追加効果が記されています。追加効果を使用するためには怪獣ボードの幼体から完全体へと溶岩プールにある溶岩を成長につれて獲得することのできる進化タイルを進化ツリーのマスに配置することで使用できるようになります。
獲得できる進化タイルは全部で4つなので、すべての追加効果を解除することはできません。ゲームの進行状況に応じて、どのアクションカードの追加効果を解除するのか考える必要があります。特に最初に解除するのが「火炎弾」か「歩く」で後半戦に影響するので、慎重に決めましょう。
追加効果を使用できるのは解除をしたあと、次のアクションカードからになります。
★サマリーシート
表面 | 裏面 |
人間側プレーヤーは自分が担当する役職のサマリーシートを受け取り、選ばなかった役職のサマリーシートは裏面にして怪獣側のカード一覧として使用します。
アクションカードの内容などが記されており、人間側は山札や捨て札置き場としても使用します。
★各タイル
《調査タイル》 人間側がアクションカードの効果やフェイズの調査で獲得することができ、獲得した数字の分だけ調査マーカーを進めることができます。 |
|
《予兆タイル》 調査タイルのように獲得することはできませんが、ラウンドが進むにつれて「3」の調査タイルと入れ替わっていきます。 |
|
《攻撃タイル》 人間側が防衛トラックに配置することができ、配置する場合には右側の「10」から「1」の方向へ配置していきます。 |
|
《進化タイル》 1つの溶岩プールに配置されている溶岩がなくなり、次の段階へと怪獣が成長したときに獲得できます。その後、進化ツリーのアクションのマスに配置をし、新たな追加効果を実行できるようになります。 |
|
《破壊ボーナスタイル》 怪獣側が被害トラックに配置することができ、配置する場合には右側の「10」から「1」の方向へ配置していきます。 |
破壊ボーナスタイルは怪獣のアクションをすべて実行し終えたあとに2つの条件を両方とも達成していれば、達成を宣言して被害トラックに配置することができます。
条件1:破壊ボーナスタイルに記されている街に怪獣がいること。
条件2:破壊ボーナスタイルに記されている数値以上の溶岩がその街にあること。
破壊ボーナスが達成しても、その街にある溶岩は取り除かれることはなく、そのまま残ります。
★資金チップ
★調査状況マーカー
★各コマ
上部の黒いコマが怪獣、赤いコマ4個が消防隊、緑コマ4個が自衛隊、青いコマ4個が拠点です。
下部の左から溶岩、市民、要人となり、コマはかなり小さめになっているので、取り扱いや管理には十分の注意が必要になります。
ゲームの概要
『ボルカルス』は【怪獣プレーヤー1人】vs【人間プレーヤー1~3人】の対戦型と協力型が1つになったボードゲームです。
怪獣側のプレーヤーは東京で暴れまわって全身から溶岩を噴出させることで成長と進化を繰り返し、市民を死亡させたり、東京の街を炎上させたり、ランドマークを破壊したりと東京を壊滅させることを目指していきます。
人間側のプレーヤーは消防隊や自衛隊に指示を出すことで市民を避難させたり、火災を消火したり、調査を進めて怪獣への攻撃作戦を実行したりと怪獣から東京を守ることを目指します。
人間側のプレーヤーは相談をしながら協力して東京を守るのですが、ゲームのルール上、相談内容は怪獣側プレーヤーにも聞こえるように話さなければならないので、当然計画や作戦内容を察知される可能性があり、それをどのように避けながら情報交換をするのかもこのゲームの戦略の1つです。
ゲームの準備
タイルやコマの数も多く、準備をするのに時間が掛かりますので、全員で手分けをしながらスムーズに準備が終わるように協力し合いましょう。
★プレーヤーの担当を決定
『ボルカルス』は1人のプレーヤーが怪獣側を担当し、その他のプレーヤー全員は人間側を担当することになります。
初めて『ボルカルス』をプレイする場合はゲーム慣れしたプレーヤーが怪獣側を担当するとスムーズにゲームが進みます。人間側になったプレーヤーは全員がチームとして怪獣討伐を目指すことになるので、協力し合うことができます。
★全体の準備
プレーヤー全員が共有して使用するマップボードに関する準備をおこないます。
- マップボードを各プレーヤーの中央に広げます。
- 計画ボードをプレーヤー人数に対応した面で広げ、マップボードの横に配置します。
- 怪獣側プレーヤーの前に怪獣ボードを配置します。
- 人間側プレーヤーの近くに人間ボードを配置します。
- 通常用イベントカード6枚をマップボード右側のイベントカード置き場に内容が見えない状態で並べていきます。上級用イベントカードは選択ルールでのみ使用するので、通常で遊ぶ場合には使用しません。
- イベントカード置き場に並べた各通常用イベントカードの上に「3」のみが記されている調査タイルを配置していきます。
- 裏面に「甲」「乙」「丙」と記されている調査タイルと予兆タイルをすべて内容が見えない状態にしてシャッフルし、それらのタイルをマップボードの各街に記されている文字と同じ場所にランダムで配置します。
- 各街に配置した調査タイルと予兆タイルをすべて内容が見える状態にし、そこに記されている数と同じ市民、要人、溶岩コマを各街のマスに配置します。このとき、要人コマが1つ残りますが、人間側の準備で使用します。
- 攻撃タイル8枚をマップボードの攻撃タイル置き場に重ねて配置します。
- 砂時計を計画ボードの脇に配置します。
★怪獣側の準備
怪獣プレーヤーが準備をおこないます。
- 怪獣のアクションカード12枚をシャッフルし、内容が見えないように裏面にして怪獣ボードの下部にある山札置き場に配置します。
- 怪獣ボードの成長部分にある溶岩プール(幼体・亜成体・第一成体・第二成体・第三成体)に溶岩を各6個ずつ配置し、残った溶岩はすべて完全体の溶岩プールへと配置します。
- 進化タイル4個を各溶岩プールの右側に1つずつ配置します。
- 破壊ボーナスタイル8枚をシャッフルし、4枚を引き自分だけが内容を確認します。その中から3枚を選び、自分の手元に内容が見えないように裏面で配置します。残りの5枚は使用しないので箱にしまってかまいません。手元に配置した破壊ボーナスタイル3枚はゲーム中に内容を確認してOKです。
- 怪獣の初期位置をマップボード上の【原宿】【渋谷】【恵比寿】のいずれかの中から1つだけ選び、そこに怪獣コマを配置します。『ボルカルス』に慣れておらず、初期位置を決めるのに迷う場合は【渋谷】を選ぶといいでしょう。
★人間側の準備
人間プレーヤーが準備をおこないます。
- 各人間プレーヤーは自分が担当する役職を1つずつ選び、その役職のアクションカード9枚とサマリーシートを受け取り、残ったサマリーシートは裏面にして怪獣側のアクションカードの一覧表として各人間プレーヤーが見やすい場所に配置してください。
- 各人間プレーヤーは自分のアクションカード9枚をシャッフルし、内容が見えないように裏面にして自分のサマリーシートの下部にある山札置き場に配置します。
- 消防隊3個・自衛隊3個・拠点2個を人間ボードの指定されたストック置き場に配置します。
- 資金チップ10枚を人間ボードの資金プールへ配置し、残りの4枚は資金ストックに重ねて配置します。
- 人間ボードの予算申請トラックの「0」の位置に要人コマを配置し、予算申請状況マーカーとして使用します。
- 人間ボードの調査トラックの「0」の位置に調査状況マーカーを配置します。
- 人間側の初期位置を決定します。マップボード上の街の中から2つの街を選び、1つには拠点1個と消防隊1個を配置し、もう1つには拠点1個と自衛隊1個を配置します。人間側の初期位置は怪獣の初期位置を決定したあとにおこないます。『ボルカルス』に慣れておらず、初期位置を決めるのに迷う場合は【霞が関】に拠点1個と消防隊1個を配置し、【早稲田】に拠点1個と自衛隊1個を配置しましょう。このとき、【霞が関】に予兆タイルの「壱」か「弐」が配置されている場合は予兆タイルの「六」とコマの内容と一緒に入れ替えてください。
★2人で遊ぶ場合
怪獣側1人と人間側1人で遊ぶことになり、人間側は2つの役職を選び、1人で2つの役職を管理して遊ぶことになります。このとき、2つの役職のアクションカードが混ざらないように気を付けて遊んでください。
1人で2つの役職を管理するので、計画や作戦を練りやすいという利点もあります。
ゲームの目的
怪獣側はマップボード上にある被害トラックをすべて埋めることで被害トラックを埋める方法は3つあります。
- 市民を死亡させて、その市民コマをマップボード上から被害トラックに移動させる。
- 街を炎上させて、溶岩コマを溶岩プールから被害トラックに移動させる。
- 破壊ボーナスを達成させて、破壊ボーナスタイルを手元から被害トラックに移動させる。
人間側はマップボード上にある防衛トラックをすべて埋めることで被害トラックを埋める方法は3つあります。
- 市民を避難させて、その市民コマをマップボード上から防衛トラックに移動させる。
- 街の炎上を消火させて、その溶岩コマをマップボード上から防衛トラックに移動させる。
- 怪獣に攻撃をして、攻撃タイルをストックから防衛トラックに移動させる。
先にトラックをすべて埋めた方が勝利します。
怪獣側も人間側もトラックを埋めることができずに6ラウンド目が終了した場合、トラックの空いているマスが少ない方が勝利となります。
上の画像では人間側の防衛トラックの空きマスが8マス、怪獣側の被害トラックの空きマスが4マスなので、怪獣側の勝利となります。
ゲームの進行方法
『ボルカルス』は最大で6ラウンド、各ラウンドは5つのフェイズで構成されていて、毎ラウンドに各プレーヤーが手札のアクションカードを引き、計画ボードへ内容が見えないように裏面で配置し、それを1枚ずつ公開して実行していくことでゲームを進めていきます。
イベントフェイズ | 怪獣 | マップボードの右側にあるラウンド回数に対応したイベントカードの内容を公開し、怪獣側がその効果を実行します。 |
計画フェイズ | 怪獣・人間 | 怪獣側と人間側がそれぞれ制限時間内に今回のラウンドで実行したいアクションカードを選び、計画ボードに配置します。 |
実行フェイズ | 怪獣・人間 | 計画フェイズで計画ボードに配置したアクションカードを1枚ずつ公開し、それぞれがその効果を実行します。 |
溶岩フェイズ | 怪獣 | マップボード上にある溶岩の処理を怪獣側がおこない、溶岩のあるマスにいる市民が死亡し、溶岩が3個以上ある街の分だけ被害トラックに溶岩を配置します。 |
拠点フェイズ | 人間 | マップボード上にある拠点の処理を人間側がおこない、拠点のあるマスの市民が避難し、拠点の周囲にある調査タイルを獲得して調査トラックを進めます。 |
拠点フェイズを終えると、そのラウンドは終了となり、次のラウンドでまたイベントフェイズから、開始することになります。ただし、6ラウンド目(6枚すべてのイベントカードが表面)になって、そのラウンドを終えたら、ゲーム終了となります。
ゲーム中に人間側の防衛トラックか怪獣側の被害トラックがすべて埋まった場合、6ラウンドを待たずに即座にゲーム終了となります。
防衛トラック、被害トラックのどちらもずべてが埋まらず、6ラウンド目が終了したときもゲームが終了となり、トラックの空きマスが少ない方の勝利になります。
★イベントフェイズ
イベントフェイズは怪獣側がおこない、怪獣の影響によってさまざまな災害が発生します。
1.現在のラウンドのイベントカード上にある調査タイル「3」を取り、マップボード上にある、そのラウンドと同じ数字の予兆タイルと入れ替えます。入れ替えた予兆タイルはこのゲームでは使用しないので、邪魔にならない場所へよけてください。
調査タイルと予兆タイルを入れ替えたマスは「予兆マス」として扱います。
2.現在のラウンドのイベントカードを公開し、そこに記された効果を実行します。
溶岩は怪獣ボードの幼体側から順番にマップボード上へ移動させていきます。
★計画フェイズ
この計画フェイズは『ボルカルス』の勝敗を左右するといっても過言ではない重要なフェイズです。
計画フェイズはこのラウンドで実行するアクションカードを人間側と怪獣側それぞれが計画ボードへと配置していくのですが、まず最初に全プレーヤーが「山札の準備」をおこなったあと、人間側から先に「人間側の計画」をし、最後に怪獣側が「怪獣側の計画」をします。
🔸山札の準備
人間側と怪獣側、すべてのプレーヤーは「計画ボード」と「捨札」にある自分のアクションカードをすべて集めてシャッフルし、自分の山札置き場に内容が見えないように配置します。
『ボルカルス』始めて1ラウンド目の場合、計画ボードにも捨札にもアクションカードがないため、この手順はおこないません。
🔸計画の制限時間
人間側も怪獣側も計画を立てるのにそれぞれ2分間の制限時間が設けられており、『ボルカルス』に同梱されている1分用の砂時計を使用します。
■人間側の計画時間
「山札の準備」が終わったら、怪獣側プレイヤーが砂時計をひっくり返して、それを合図に人間側は自分の手札を引くところから計画の時間がスタートします。先に手札を引いてしまわないようにいたしましょう。
1分が経過し、砂が落ちきってしまったら、怪獣側プレイヤーは「残り1分」と発表して、砂時計をひっくり返します。再び砂が落ちきったら怪獣側プレイヤーはそれを人間側プレイヤーに伝え、計画時間が終了となります。
■怪獣側の計画時間
「人間側の計画」が終わったら、人間側プレイヤーの代表1人が砂時計をひっくり返して、それを合図に怪獣側は自分の手札を引くところから計画の時間がスタートします。先に手札を引いてしまわないようにいたしましょう。
1分が経過し、砂が落ちきってしまったら、人間側プレイヤーの代表は「残り1分」と発表して、砂時計をひっくり返します。再び砂が落ちきったら人間側プレイヤーの代表はそれを怪獣側プレイヤーに伝え、計画時間が終了となります。
■砂時計をひっくり返し忘れた場合
制限時間を管理している側が砂時計の砂が落ちきっていることに気が付かず、合図を忘れてしまった場合、計画を実行してしている側の計画時間がそれだけ長くなることになります。
計画を実行している側がそのことについて指摘をしなくても問題はありません。
■制限時間内にアクションカードを配置できなかった場合
計画を実行している側が制限時間内にアクションカードを配置できなかった場合、残った手札を裏向きにしてシャッフルし、ランダムでアクションカードを配置しなければならなく、アクションカードの内容を確認することはできません。
人間側のプレーヤーでどの列に配置するのかも決められなかった場合、それらのプレーヤーがどの列に配置するのかは怪獣側プレーヤーが決定します。
🔸人間側の計画
人間側プレイヤーは2分の制限時間内に以下のことをおこない、すべての計画が終わったら、計画の終了を宣言し、各人間側プレーヤーは残ったすべて手札を内容が見えないように裏面にして、捨札置き場に置きましょう。
1.各人間側プレイヤーは自分の山札から今回のゲームの人間側プレイヤーの人数に応じた枚数分のアクションカード引いて自分の手札とします。
人間側プレイヤー人数 | 手札の枚数 | 配置する列 | 1人が配置する枚数 |
3人 | 4枚 | 横列 | 2枚 |
2人 | 6枚 | 縦列 | 3枚 |
1人 | 6枚×2役職 | 縦列 | 3枚×2役職 |
2.各人間側プレイヤーは計画ボードに内容が見えないように裏向きでアクションカードを配置します。このとき、以下のルールに従わなければなりません。
■人間側の計画ルール
各人間側プレーヤーは人間側プレイヤーの人数に応じて、今回のラウンドで自分が計画ボードのどの列に配置するのか選び、その列の人間アクションカード置き場に手札の中からカードを配置します。
他のプレーヤーと同じ列にカードを配置することはできないので、プレーヤー同士で自分がどの列に配置するのか相談して決めましょう。
・計画中、人間側プレーヤー同士で自由に相談してもいいですが、内緒で相談してはいけません。きちんと怪獣側プレーヤーにも伝わるように話しましょう。
・自分のアクションカードの内容を他のプレーヤーに見せてはいけませんが、話をして伝えることはできます。
・制限時間内であれば、一度配置したアクションカードの内容を見たり、手札に戻して他のカードを選んで配置し直したりすることもできます。他のプレーヤーの同意があれば、一度選んだ列を変更してもかまいません。
■人間側のアクションカードの引き直し
人間側プレーヤーは資金を①支払うことで、手札から任意の枚数だけアクションカードを選び、捨札置き場に内容が見えないように裏面で置き、捨てた枚数と同じ枚数を山札から引きことができます。
制限時間内であれば、何度でもおこなうことができます。
ただし、この引き直しは1人のプレーヤーが1回おこなうたびに資金を①支払わなければならないので、2人のプレーヤーが1回ずつおこなう場合、資金を②支払うことになります。
引き直しはアクションカードを計画ボードに配置したあとでもおこなえるので、計画ボードに1枚のアクションカードを配置したあとに引き直しをおこなって、新たな手札から計画ボードに残りの分を配置することができます。
引き直しによって、山札のアクションカードがなくなった場合、そのプレーヤーはそのラウンドではそれ以上アクションカードを引くことができないので注意しましょう。
🔸怪獣側の計画
怪獣側プレイヤーは2分の制限時間内に以下のことをおこない、すべての計画が終わったら、計画の終了を宣言し、怪獣側プレーヤーは残ったすべて手札を内容が見えないように裏面にして、捨札置き場に置きましょう。
1.怪獣側プレイヤーは自分の山札からアクションカードを6枚引いて自分の手札とします。
2.怪獣側プレイヤーは計画ボードに内容が見えないように裏向きでアクションカードを配置します。このとき、以下のルールに従わなければなりません。
■怪獣側の計画ルール
怪獣側プレイヤーは計画ボードの怪獣アクションカード置き場に手札から3枚のアクションカードを選び、1枚ずつ配置します。
・制限時間内であれば、一度配置したアクションカードの内容を見たり、手札に戻して他のカードを選んで配置し直したりすることもできます。
■怪獣側のアクションカードの引き直し
怪獣側プレーヤーは1回だけ、手札から任意の枚数だけアクションカードを選び、捨札置き場に内容が見えないように裏面で置き、捨てた枚数と同じ枚数を山札から引きことができます。
制限時間内であれば、毎ラウンド1回だけおこなうことができます。
引き直しはアクションカードを計画ボードに配置したあとでもおこなえるので、計画ボードに1枚のアクションカードを配置したあとに引き直しをおこなって、新たな手札から計画ボードに残りの分を配置することができます。
怪獣側は人間側と違って、引き直しに資金を支払う必要がありません。
★実行フェイズ
実行フェイズでは計画フェイズによって配置されたアクションカードを計画ボード上に記されている実行順の矢印に沿って1枚ずつ実行していきます。
1.計画ボード上に配置されたアクションカードを実行順の矢印に沿って1枚を表面にし、その効果を実行します。
2.効果を実行し終えたら、同様に矢印に沿って次のアクションカードを表面にし、その効果を実行します。9枚すべてのアクションカードの効果が実行されるまで順番に繰り返していきます。
・効果の実行の中で発生する選択についてはそのアクションカードを配置したプレーヤーがおこないます。人間側プレーヤーは他のプレーヤーと相談することもできます。
・実行フェイズの間、計画ボード上に配置されていて、まだ公開されていないアクションカードの内容を確認することはできません。
・アクションカードの内容に「~してもよい」等と記されている場合、その効果を実行しないという選択もできますが、「~する」等と記されている場合、可能な限り実行しなければなりません。
・相手側が効果の実行に時間を掛け過ぎていると感じた場合、砂時計を使用して制限時間を設けることも可能です。その結果、1分以内に効果の実行がおこなわれなかった場合、砂時計をひっくり返した側のプレーヤーが代わりに効果の実行をおこないます。
★溶岩フェイズ
溶岩フェイズは怪獣側がおこない、溶岩によって市民が犠牲になり、炎上している地域から怪獣が力を得ます。以下の「犠牲者」と「炎上地域」の2つを順におこないます。
🔸犠牲者
マップボード上の各街のマスにある溶岩1つにつき、市民・要人を1つ死亡させ、被害トラックへと移動していきます。
そのマスにある市民の数よりも溶岩の数の方が多い場合、そのマスにあるすべての市民・要人を死亡させ、市民・要人が1つもない場合は何も起こりません。
🔸炎上地域
マップボード上の各街のマスに溶岩が3つ以上配置されているマスは「炎上地域」として扱います。
マップボード上にある「炎上地域」を数え、1箇所につき溶岩を1つ、怪獣ボードの溶岩プールから被害トラックへと移動していきます。炎上地域が5箇所あった場合、溶岩プールから溶岩を5つ被害トラックへと移動させることになります。
★拠点フェイズ
拠点フェイズは人間側がおこない、拠点のあるマスから市民・要人を避難させ、拠点の近くにある調査タイルの獲得をします。以下の「避難」と「調査」の2つを順におこないます。
🔸避難
マップボード上の各街のマスにある拠点1つにつき、市民・要人を1つ避難させ、防衛トラックへと移動していきます。
そのマスにある市民の数よりも拠点の数の方が多い場合、そのマスにあるすべての市民・要人を避難させ、市民・要人が1つもない場合は何も起こりません。
要人を避難させて防衛トラックへと移動させた場合、人間ボード上の資金ストックにある資金チップを1枚、資金プールへと移動させることができます。要人が避難ではなく、死亡して被害トラックへと移動した場合は何も起きません。 市民・要人を移動させたり、避難させたり、死亡させたりするとき、それをおこなうプレーヤーがどちらを対象にするのか選択できます。 |
🔸調査
マップボード上の各街のマスにある各拠点と同じマスか、その拠点と隣接するマスにある調査タイルを1つ選び獲得したあと、そのタイルに記されている数字の分だけ人間ボード上にある調査トラックを進めることができます。獲得できる調査タイルが1つもない場合は何も起きません。
調査トラックの鍵アイコンマス(5・15・25)に到達すると、次のアクションカードからはそのカードの効果を実行するときにカードの下部に記されている対応する鍵アイコン枠の追加効果を実行することができます。 作戦承認マス(10・20)に到達すると、以後の「自衛隊への指令」の効果で実行できる選択肢が増え、「10」に到達すると【拠点設営】をおこなえ、「20」に到達すると【特殊冷凍弾】をおこなえるようになります。 調査トラックの最後のマス「30」まで到達すると、即座に防衛トラックに攻撃タイルを配置することができます。 |
ゲームの終了
『ボルカルス』は以下の3つの条件のうち、いずれか1つでも満たされたときに終了します。
1.防衛トラックのすべてのマスが埋まる。(人間側の勝利)
2.被害トラックのすべてのマスが埋まる。(怪獣側の勝利)
3.6ラウンド目のフェイズが終了。(防衛トラック・被害トラック両方の空きマスを数える)
■防衛トラックの空きマスが被害トラックの空きマスより少ない場合、人間側の勝利。
■被害トラックの空きマスが防衛トラックの空きマスより少ない場合、怪獣側の勝利。
■防衛トラックと被害トラックの空きマスが同じ場合、怪獣側の勝利。
まとめ
『ボルカルス』は連作ボードゲームプロジェクト『Kaiju on the Earth』シリーズの第一弾となっており、2022年現在では第三弾まで販売しております。
内容物だけを見るとシートやカードなどの種類も多く、かなりの情報量に感じますが、実際に遊んでみると、覚えなくてはならないルールはそれほど多くはなくて、ましてや人間側プレーヤーになると協力型ということもあり、助け合いながら遊べるので非常に盛り上がります。
人間側は仲間プレーヤーと相談しながら計画を立てていくのですが、怪獣側に相談内容は全部聞こえるように話さなければならないので、どこまでの情報を共有するのか、あえてウソの情報を怪獣側に流すのか、などの駆け引きも楽しめます。
怪獣側は人間側からの情報をもとに本当かウソかを見極めながら自分の計画を立て、東京を壊滅させることを目指していきます。
人間側、怪獣側、どちらで遊んでも違った楽しみ方ができるので、是非一度『ボルカルス』をお楽しみいただければ幸いです。
コメント