『アイスクール』はペンギンの学校で、プレーヤーの1人が風紀委員(捕まえ役)になり、その他のプレーヤーは授業をサボって魚を取りに抜け出すペンギン生徒(逃げ役)になります。簡単にいうと「鬼ごっこ」のような感じのボードゲームです。
捕まえ役は逃げ役を捕まえると勝利ポイントが獲得でき、逃げ役は捕まえ役から逃げ切ったり、魚を取ると勝利ポイントが獲得できます。
風紀委員(捕まえ役)がすべてのペンギン生徒(逃げ役)を捕まえるか、ペンギン生徒(逃げ役)が自分の色の魚を3つ全部集めたときにラウンドが終了し、プレーヤー全員が風紀委員(捕まえ役)をおこなうとゲームが終了となり、最も多く勝利ポイントを獲得したプレーヤーの勝利となります。
つまり3人で遊ぶと「3ラウンド」、4人で遊ぶと「4ラウンド」となります。2人で遊ぶ場合のみ、風紀委員(捕まえ役)を2回ずつおこないます。
ルールは簡単で風紀委員(捕まえ役)は自分の色のペンギンを指ではじき、他の色のペンギンに接触すれば捕まえたことになります。
ペンギン生徒(逃げ役)は風紀委員(捕まえ役)に接触しないように自分の色のペンギンを指ではじき、魚のいるドアを完全に通過すると魚をゲットです。
ペンギンコマは「起き上がり小法師」のようになっており、どんなはじき方をしても起き上がるようになっています。はじき方によっては真っすぐ飛ばすことも、カーブさせて飛ばすこともできます。その気になれば、ジャンプさせることだってできちゃいます。
各自はじき方の研究をして、ゲームに挑みましょう!
プレイ人数 | 2~4人 |
対象年齢 | 6歳以上 |
プレイ時間 | 30分 |
『アイスクール2』もあります。『アイスクール』の続編になり、単体で遊ぶこともできますが、『アイスクール』と組み合わせると8人まで遊ぶことができます。
セット内容
★厚紙製ボックス(部屋) 5個
★プラスチック製ペンギン 4個(赤、青、黄、緑×各1個)
★木製魚トークン 16個(赤、青、黄、緑×各3個、白×4個)
★プレーヤーカード 4枚(赤、青、黄、緑×各1枚)
★ペンギン学生証カード 4枚(赤、青、黄、緑×各1枚)
★魚カード 45枚(勝利ポイント1~3×各15枚)
『アイスクール』のカードサイズは「44mm×68mm」です。
カードが傷ついたりしないように保護することをオススメいたします。
ゲームの準備
厚紙製ボックス(部屋)5個をドア枠の下にある丸印の色が一致するように組み合わせてます。
厚紙製ボックス(部屋)の横に書いてある番号で組み合わせると下の写真のようになります。
白い木製魚トークン4個を下の写真の印の位置に挟み込み、厚紙製ボックス(部屋)を固定します。固定する場所は4か所あります。
各プレーヤーは自分の使う色を選び、その色のプラスチック製ペンギン1個、木製魚トークン3個、プレーヤーカード1枚、ペンギン学生証カード1枚を受け取ります。
すべての魚カード45枚を裏面のままよくシャッフルし、全員の手の届く場所に山札として置きます。
ジャンケンなどで最初のラウンドの風紀委員を決めます。その後、時計回りの順番に各プレーヤーが風紀委員をおこなうとゲームが終了します。
準備運動として、各プレーヤーは自分のペンギンをはじいて、学校内を一周してみましょう!
はじく強さや場所によってペンギンが色々な動きをするので、自分に合ったはじき方を研究していきましょう。上手にはじくとカーブしながら3つの部屋を移動したり、ジャンプさせて壁を飛び越えて隣の部屋へ移動することもできます。
ゲームを始める前の注意点
ペンギンが壁に近づきすぎているときや、ドアの枠に引っかかっているときなど、ペンギンをはじく前に一番近い赤いラインの上に移動することができます。
ドアに引っかかっている場合は真上から見て、ドアの両側に見えるときはどちらかの赤いラインの上に移動させ、片側にしか見えないときは見えている側の赤いラインの上に移動させます。
両側に見えるとき | 片側に見えるとき |
他のプレーヤーがペンギンをはじいて、それがあなたのペンギンに接触し、あなたのペンギンがドアを完全に通過した場合は木製魚トークンと魚カードを得ることができます。しかし、もし風紀委員に接触した場合はペンギン学生証カードを風紀委員に渡さなければなりません。
厚紙製ボックス(部屋)の外にペンギンが飛び出してしまったとき、開始時の場所にペンギンを戻して手番が終了します。もしも、他のプレーヤーの手番であなたのペンギンが外に飛び出してしまったときは元の場所にペンギンを戻し、あなたへのペナルティは発生しません。
他のプレーヤーのペンギンを手で動かしてしまった場合、そのペンギンは元の場所に戻しましょう。
ゲームの進行方法
『アイスクール』は基本的にプレーヤー人数と同じ数のラウンドをおこないます。2人で遊ぶ場合は風紀委員(捕まえ役)を2回ずつおこないます。
各ラウンドではプレーヤー1人が風紀委員(捕まえ役)になり、残りのプレーヤーは授業をサボって魚を取りに抜け出すペンギン生徒(逃げ役)になります。
ゲームの目的として、風紀委員(捕まえ役)はすべてのペンギン生徒(逃げ役)を捕まえることで、ペンギン生徒(逃げ役)は風紀委員(捕まえ役)に捕まらないようにドアに取り付けられている木製魚トークンを獲得することです。
各ラウンドは3つのフェイズをおこないます。
フェイズ1:ラウンドの準備
フェイズ2:ラウンドの進行
フェイズ3:ラウンドの終了
★フェイズ1:ラウンドの準備
ペンギン生徒(逃げ役)はそれぞれ自分の色の木製魚トークンを魚のシンボルがある3か所のドアの上に1個ずつ取り付けます。
風紀委員(捕まえ役)は自分のペンギンを厚紙製ボックス(部屋)②キッチン部屋の赤枠内の好きな場所に置きます。写真では中央に置いてありますが、赤い枠内であれば、どこでもOKです。
★フェイズ2:ラウンドの進行
風紀委員(捕まえ役)の左隣のプレーヤーからラウンドスタートとなり、その後は時計回りの順番で手番をおこなっていきます。
基本的に自分の手番ではペンギンを1回のみはじきます。ある程度ゲームを進めてくると魚カードを獲得できるので、その魚カードの数字の「1」を「2枚」公開することで、もう一度自分のペンギンをはじくことができるようになります。
この行動は「1」の魚カードを所持しているなら、何回でも続けておこなうことができますが、一度公開した魚カードを再び使用することはできません。
公開した魚カードは公開したまま自分の手元に置き、失われることなくゲーム終了時に勝利ポイントとして計算します。
まず、風紀委員(捕まえ役)の左隣のプレーヤーは厚紙製ボックス(部屋)①教室にある赤い点の上に自分のペンギンを置き、それを好きな方向にはじきます。続いて時計回りの順番で各プレーヤーは同じように赤い点の上に自分のペンギンを置き、それをはじきます。
風紀委員(捕まえ役)はフェイズ1で配置した場所からスタートします。
各プレーヤーの次の手番からは自分のペンギンが立っている場所から始めます。
🔸勝利ポイントの獲得方法
ペンギン生徒(逃げ役)は自分の色の木製魚トークンが取り付けられているドアの枠を完全に通過した場合、木製魚トークンを取り、魚カードの山札の上からカードを1枚だけ引きます。
そのカードの内容を確認したら、裏向きにして自分のプレーヤーカードの下に置き、その魚カードに書かれている数字が勝利ポイントになり、さらに風紀委員(捕まえ役)に捕まらずにフェイズ2を終えたとき、次のフェイズ3で魚カードを1枚引くことができます。
ドアの真下にいる状態からはじいて通過したり、はじいたペンギンがドアの真下で止まったり、ドアを飛び越えた場合は木製魚トークンも魚カードも獲得できません。
風紀委員(捕まえ役)はペンギン生徒(逃げ役)と接触したとき、そのペンギンのペンギン学生証カードを取りあげます。学生証を取り上げられても、そのペンギン生徒(逃げ役)は退場することはなく、その後も移動して木製魚トークンを集められます。
風紀委員(捕まえ役)は次のフェイズ3で自分のペンギン学生証カードも含め、所持している学生証の分だけ魚カードを引くことができます。
★フェイズ3:ラウンドの終了
以下の2つのどちらかが発生したときにラウンドが終了します。
🔸いずれかのペンギン生徒(逃げ役)が自分の色の木製魚トークンを3個集めたとき。
🔸風紀委員(捕まえ役)がすべてのペンギン生徒(逃げ役)を捕まえたとき。
その後、風紀委員(捕まえ役)から時計回りの順番で自分が所持しているペンギン学生証カード1枚につき、魚カードの山札の上からカードを1枚引きます。
次のラウンドに向けて、各プレーヤーは自分の木製魚トークンとペンギン学生証カードを確保して、現在の風紀委員(捕まえ役)の左隣のプレーヤーが新たな風紀委員(捕まえ役)となり、フェイズ1から始めてください。
ゲームの終了
各プレーヤーが1回ずつ風紀委員(捕まえ役)をおこなったらゲーム終了です。
それぞれ自分が獲得した魚カード(公開した魚カードも含め)の勝利ポイントを合計して、最も多く勝利ポイントを獲得したプレーヤーが勝利となります。
同点の場合、勝利を分かち合いましょう!
2人で遊ぶ場合
基本的に3~4人で遊ぶ場合と同じですが、2つだけルールの変更があります。
1.風紀委員(捕まえ役)はペンギン生徒(逃げ役)を2回捕まえることになるのですが、1回目に捕まえたとき、通常通りにそのペンギン生徒(逃げ役)のペンギン学生証カードを取り上げます。
ここで、風紀委員(捕まえ役)の手番は完全に終了となり、ペンギン生徒(逃げ役)は開始時と同じ赤い点の位置から自分の手番をおこないます。このとき、魚カードの「1」を「2枚」出して、自分の手番を追加してもかまいません。
風紀委員(捕まえ役)は手番をおこなえなくなりますが、ペンギン生徒(逃げ役)は自分の木製魚トークンを3個集めるか、風紀委員(捕まえ役)に接触するまで続けます。
2.各プレーヤーが風紀委員(捕まえ役)とペンギン生徒(逃げ役)を交代しながら、2回ずつおこなうとゲーム終了です。
まとめ
『アイスクール』はペンギンを指ではじくだけの簡単ルールなのですが、単純にはじくのではなく、はじき方を研究して練習を繰り返すとカーブを描きながら部屋をすり抜けていき、逃げ役のペンギン生徒を捕まえられたりします。
ミラクルショットが決まると、とても気持ちいいボードゲームです!
イチかバチかのジャンプ移動もOKなので、はじき方を極めるとペンギンを思いのままに操れるようになって、ゲームが盛り上がること間違いなしです。ただし、思い切りはじき過ぎて場外に飛び出ないように気を付けましょうね。
お子様から大人まで一緒に盛り上がれるボードゲームで、『アイスクール2』と組み合わせると8人まで遊べるので、より一層『アイスクール』が盛り上がり楽しめます。
みんなでワイワイ楽しめる『アイスクール』オススメです!
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