『枯山水』美しい日本庭園を造り、その美しさを競うボードゲーム!

ボードゲーム
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『枯山水(かれさんすい)』とは川や池などの水を使わずに「石・苔・砂」などを使用して、大自然の景観である「山水」を表現する庭園のことで、派手さや豪華さはありませんが、日本独自の美意識や質素で静かな様子を「よし」とする、心を落ち着かせて大自然を感じ取れるような美しい日本庭園を造りあげて、その美しさを競い合うボードゲームです。

枯山水は単に石や砂の模様などを鑑賞するだけではなく、その空間に込められた思いを自問自答しながら、静かに眺めて自分の心を見つめ直すという禅の精神と芸術性を併せ持っています。

各プレーヤーは禅僧となって、美しく洗練された枯山水を造ることを目指し、砂の模様であったり、苔の数であったり、石の種類や配置場所であったり、それらを自分の庭に美しく配置することで得点を獲得できますが、逆に砂の模様に乱れがあると減点になってしまいます。

引いたタイルの模様をどのように処理していくのか、その後の行動をどうするのか、この2つの行動を上手に組み合わせていき、最も美しく洗練され、高度な精神性と芸術性が表現できている枯山水を造ることができたプレーヤーの勝利となります。

枯山水というゲームタイトルや、日本の美を表現するというゲーム内容、パッケージイラストの渋さからイメージすると、非常に難しいボードゲームのように感じますが、実際に遊んでみるとゲームの進め方や庭園の造り方はとても簡単で遊びやすいです。

最初の1回だけだと、この枯山水の面白さが分からないかもしれませんが、2回3回と何度か遊んでいるうちに面白さが分かってきて、そうしているうちに実際の枯山水を観光しに出掛けてみたくなること間違いなし!

プレイ人数2~4人
対象年齢10歳以上
プレイ時間60~90分

セット内容

★寺院ボード 1枚
★庭園ボード 4枚
★砂紋タイル 80枚(砂タイル×54枚、苔タイル×26枚)
★石 25個(横石×6個、立石(小)×7個、臥石×4個、立石(大)×5個、舟石×3個)
★禅僧コマ 4個(オレンジ、青、紫、黒)
★円相コマ 4個(オレンジ、青、紫、黒)
★名庭園カード 14枚
★作庭家カード 9枚

★寺院ボード

寺院ボードの外周にある0~80の数字はゲーム終了時に各プレーヤーが獲得した勝利点を確認するためにあり、内側の0~6の数字は各プレーヤーの現在の徳ポイントを確認するためにあります。

「1」の枠の中は石置き場で、「2」の枠の中は砂紋タイル置き場となります。

★庭園ボード

右下の三角のカラーはプレーヤーカラーとなり、禅僧コマ・円相コマと同じ色になって、枯山水を造るための自分の庭園となります。

「1」の枠の中に引いた砂紋タイルを縦3行×横5列の合計15枚で配置していきます。

右下の保管場所には砂紋タイルを1枚だけ保管しておくことができます。

★砂紋タイル

砂タイル苔タイル

砂紋タイルには砂のみが描かれている「砂タイル」と砂の他に苔が一緒に描かれている「苔タイル」の2種類があり、これらを自分の手番で引いていき、合計15枚を組み合わせていくことで、誰よりも美しい庭園を造っていきましょう。

★石

石は5種類あり、底面に記されたマークでどの種類の石なのかを識別します。

□→横石×6個
△→立石(小)×7個
◇→臥石×4個
▲→立石(大)×5個
凹→舟石×3個

石によって決められている徳ポイントを消費することで自分の庭園に配置することができるようになるのですが、このときに例外を除き、基本的には自分の禅僧コマがある「縦の列」にしか配置することができません。

石を配置する場所によって獲得できる得点が変化するので、獲得するときはよく考えてからにいたしましょう。

★禅僧コマ・円相コマ

禅僧コマ円相コマ

禅僧コマはゲーム中に自分の庭園の砂紋タイルの上を移動させていき、基本的には禅僧コマが配置されている縦列3マスのいずれかにしか石を配置することができないので、石が獲得できるタイミングなどに合わせて移動させていきましょう。

ゲーム終了時には禅僧コマを寺院ボードの外周「0」に移動させ、自分の獲得した得点計算のときにも使用します。

円相コマはゲーム開始時、寺院ボードの内側にある徳ポイント「0」に配置して、徳を獲得した際に移動させていくことで、現在の自分の徳ポイントを確認できます。

★名庭園カード

名庭園カードはゲーム開始時に1枚ずつ各プレーヤーに配られて、名庭園カードの下部に描かれている縦3行×横5列のマスは自分の庭園の砂紋タイルを表していて、マス目の中に描かれているマークは石の種類になります。

☆印の場所にはどの種類の石を配置してもかまいません。

ゲーム終了時に自分の持っている名庭園カードの石の位置と、自分の庭園に配置している石の位置が一致した場合、右上に記されている数字分の得点を獲得することができます。

名称ふりがな場所得点
西芳寺さいほうじ京都府京都市西京区15
龍安寺りょうあんじ京都府京都市右京区15
大仙院だいせんいん京都府京都市北区14
瑞峯院ずいほういん京都府京都市北区13
頼久寺らいきゅうじ岡山県高梁市12
光明院こうみょういん京都府京都市東山区12
南禅寺なんぜんじ京都府京都市左京区11
龍源院りょうげんいん京都府京都市北区11
天授庵てんじゅあん京都府京都市左京区11
金地院こんちいん京都府京都市左京区10
東福寺とうふくじ京都府京都市東山区10
圓徳院えんとくいん京都府京都市東山区10
円通寺えんつうじ京都府京都市左京区10
龍吟庵りょうぎんあん京都府京都市東山区10

名庭園カードは全部で14枚あり、どこも実在する庭園になります。

現在はコロナ禍の影響で思うように旅行もできない状況ではありますが、この枯山水を遊んでいると実在する庭園を鑑賞してみたくなるはず!場所も一覧表をご覧になって分かるようにある程度はまとまった場所にあるので、是非一度訪れて本物の枯山水を鑑賞するのもいいと思います。

★ 作庭家カード

作庭家カードはゲーム開始時に1枚ずつ各プレーヤーに配られて、記載されている効果をゲーム中に1度だけ使用することができます。

カードの表面の「枯山水」と書かれている面の縁側に座り庭園を眺めている禅僧が描かれている方が作庭家カードになります。名庭園カードとのひそかな違いがオシャレですよね。

名前ふりがな効果
夢窓疎石むそうそせき好きな石を自分の庭園の好きな砂紋タイルに配置できる。
善阿弥ぜんあみ山札から砂紋タイルを2枚引き、好きな順番で自分の庭園に配置できる。配置したくない場合は無償で廃棄することもできる。
雪舟せっしゅう山札から砂紋タイルを3枚引き、その中から1枚だけを選んで、自分の庭園に配置し、残りの2枚は廃棄する。3枚とも無償で廃棄することもできる。
千利休せんのりきゅう自分の禅僧コマを好きな砂紋タイルへ移動させ、手順2の行動をもう一度おこなえる。
賢庭けんてい自分の庭園にある石を1個だけ選んで、好きな砂紋タイルへ配置し直し、手順2の行動をもう一度おこなえる。
小堀遠州こぼりえんしゅう自分の庭園にある石が配置されていない砂紋タイルを2枚選んで、それらの場所を入れ替えることができる。このとき砂紋タイルの向きの変更おこなってもよい。入れ替える砂紋タイルに禅僧コマが乗っている場合、禅僧コマの位置はそのままで砂紋タイルのみ入れ替えます。
金森宗和かなもりそうわ徳ポイントを4点得る。
石川丈山いしかわじょうざん他のプレーヤーの保管場所にある砂紋タイルを好きな枚数だけ奪い、自分の庭園に配置できる。奪った砂紋タイルは即座に自分の庭園に配置しなければいけません。
重森三玲しげもりみれいこの手番中は強奪されない。他のプレーヤーに強奪を宣言された際にこのカードを公開して使用できる。

得点の獲得方法

枯山水は美しく洗練された庭園を造り、その芸術性が高いほど評価され、より得点を獲得することができ、砂の模様が乱れていたり、石を過剰に配置し過ぎた場合は評価が下がり減点になります。

得点の獲得方法は次の9種類を合計し、最も多く勝利点を獲得したプレーヤーが勝者となります。

①砂の基礎点
②苔の基礎点
③対称性ボーナス
④渦ボーナス
⑤砂紋の評価
⑥石の基礎点
⑦石組の評価
⑧名庭園
⑨徳ポイント

①砂の基礎点

砂タイルのみで造られている最大長方形1つ分の面積の砂タイル枚数が得点になる。

8点10点12点

②苔の基礎点

苔タイル1枚につき得点を2点獲得できる。

③対称性ボーナス

横列5枚が左右対称になっている場合、1列につき得点を5点獲得できる。

5枚の中央にある砂紋タイルを中心に左右が鏡のように対称にならなければいけませんので、中央に配置することができる砂紋タイルは次の6種類になります。

例外として次の苔タイル4枚は左右対称とみなして使用することができ、中央以外に配置した場合も左右対称として構成することが可能です。

上記の苔タイル4枚は見た目は形が違いますが、同じ柄とみなします。

④渦ボーナス

砂紋タイルを組み合わせて渦を造り、きれいな円か半円を完成させた場合に得点を獲得できます。
得点の種類は「8点・2点・1点」と3種類あります。

4枚の砂紋タイルを組み合わせてできた渦は8点獲得できます。

2枚の砂紋タイルを組み合わせてできた渦は2点獲得できます。

1枚の砂紋タイルでできた渦は1点獲得できます。

⑤砂紋の評価

砂紋がきれいに繋がっていないタイルの境界1箇所につき2点の減点となり、すべての砂紋がきれいに繋がっている場合はボーナスとして7点獲得できます。

砂紋に乱れがないため7点獲得2箇所乱れているので4点減点3箇所乱れているので6点減点

⑥石の基礎点

自分の庭園に配置されている石1種類につき2点の獲得になります。

あくまでも石の種類なので、石の数は関係しません。石の種類は全部で5種類となっていますので、最高でも10点の獲得となります。

⑦石組の評価

自分の庭園に配置された石の位置(組み合わせ)によって石組ボーナスを獲得できます。

石組ボーナスには次の6種類があります。

A)桂馬置きボーナス(5点獲得)
B)斜め置きボーナス(7点獲得)
C)蓬莱山(ほうらいさん)ボーナス(10点獲得)
D)三尊石(さんぞんせき)ボーナス(15点獲得)
E)臥石(ふせいし)ボーナス(1個につき3点獲得)
F)舟石(ふないし)ボーナス(3点獲得)

桂馬置き・斜め置きボーナスの組み合わせに限り、同じ石を重複して数えることはできませんが、他のボーナスとの組み合わせは重複して数えることができます。

A)桂馬置きボーナス

桂馬は将棋を知っている方には馴染みのある言葉ですが、将棋を知らないと「桂馬って何?」となりますよね。

2×3の砂紋タイルの対角に石が配置されている場合、5点獲得できます。ただし、この中に他の石が配置されていると、このボーナスは獲得できません。石の種類は関係ありません。

5点獲得5点獲得他の石があるのでボーナスなし

B)斜め置きボーナス

3×3の砂紋タイルの対角に石が配置されている場合、7点獲得できます。ただし、この中に他の石が配置されていると、このボーナスは獲得できません。石の種類は関係ありません。

7点獲得他の石があるのでボーナスなし

C)蓬莱山(ほうらいさん)ボーナス

自分の庭園の上段横列に苔タイルが2枚以上並んでおり、その苔タイルの上に立石(大)が2個並んで配置されている場合、10点獲得できます。ただし、このボーナスを獲得できるのは1回のみであり、立石(大)が4個並んで配置されても獲得できるのは10点になります。

D)三尊石(さんぞんせき)ボーナス

自分の庭園の上段横列に苔タイルが3枚以上並んでおり、その苔タイルの上に立石(小)、立石(大)、立石(小)の順番で3個並んで配置されている場合、15点獲得できます。ただし、このボーナスを獲得できるのは1回のみとなります。

E)臥石(ふせいし)ボーナス

自分の庭園の中央縦列に臥石を配置してある場合、1個につき3点獲得できます。

3点6点

F)舟石(ふないし)ボーナス

自分の庭園の下段横列に舟石を配置してある場合、3点獲得できます。ただし、舟石を配置できるのは1人1個までとなっているので、このボーナスを獲得できるのは1回のみとなります。

⑧名庭園

ゲーム開始時に受け取っている名庭園カードの指示通りに石を配置できた場合、そのカードを公開して、右上に記載されている勝利点を獲得することができます。

名庭園カードの指示以外の石を配置していても勝利点を獲得できます。

⑨徳ポイント

ゲーム終了時に自分の円相コマが置かれている徳ポイント1点につき、1得点獲得できます。

ゲームの準備

①寺院ボードを各プレーヤーの中央に広げます。

②各プレーヤーは自分の色を4色の中から選んで、その色の庭園ボード、禅僧コマ、円相コマを受け取り、円相コマは寺院ボードの徳ポイントトラックの「0」の位置に配置します。

③すべての砂紋タイル伏せたままよく混ぜて、いくつかの山に分けて寺院ボードの山札置き場に積んでいきます。

④遊ぶ人数に応じて使用する石の数が変わるので、石を下記の表の通りに寺院ボードの石置き場に並べて置きます。

□横石△立石(小)◇臥石▲立石(大)凹舟石
2人4個5個2個3個1個
3人5個6個3個4個2個
4人6個7個4個5個3個

⑤名庭園カードを伏せたままよく混ぜて、各プレーヤーに1枚ずつ配り、内容は他のプレーヤーには見えないように自分の庭園ボードの横に置きます。

ゲーム終了時までに名庭園カードの指示通りに石を配置すると、勝利点を獲得できます。

⑥作庭家カードを伏せたままよく混ぜて、各プレーヤーに1枚ずつ配り、内容は他のプレーヤーには見えないように自分の庭園ボードの横に置きます。

作庭家カードの下部に書かれている効果はゲーム中に1回のみ使用できます。

⑦余ったボード、石、コマ、カードは箱に戻しましょう。

ゲームの進行方法

ジャンケンなどでスタートプレーヤーを決め、その後は時計回りの順番で手番をおこないます。

自分の手番でおこなえる行動は前半後半の2つに分かれていて、前半から1つ、後半から1つを選んで行動することで自分の手番が終了し、次のプレーヤーへ手番が移ります。

★前半の行動(山札から砂紋タイルを1枚引き、下記の4つの中から1つを選んで行動。)
①配置(自分の庭園に配置)
②譲渡(希望者に譲渡し、徳ポイントを2点獲得)
③廃棄(徳ポイントを1点消費し、廃棄する)
④保管(すぐに自分の庭園に配置せず、保管する)

★後半の行動(下記の4つの中から1つを選んで行動。)
①座禅(徳ポイントを1点獲得)
②禅僧コマの移動(禅僧コマを1マス移動させる)
③石の獲得と配置(徳ポイントを0に戻して石を獲得し、自分の庭園に配置)
④作庭家カードの使用(作庭家カードの効果を発動させる)

★強奪
自分以外のプレーヤーが前半の行動で「配置」を選んだ場合、徳ポイントを2点消費することで、そ砂紋タイルを強奪して自分の庭園に配置することができます。

★前半の行動

自分の手番がきたら、寺院ボードに分けて積んである砂紋タイルの山札の中から1枚だけ砂紋タイルを引き、そのタイルの内容を公開して、4つの行動の中から1つだけ選び行動します。

①配置

引いた砂紋タイルをできる限り、砂紋や苔模様がきれいに繋がるように自分の庭園に配置します。

最初の1枚だけは庭園ボードの左上角か左下角のどちらかに配置し、その砂紋タイルの上に禅僧コマを置いてください。

2枚目以降はすでに配置してある砂紋タイルと隣り合うように配置していきます。

②譲渡

引いた砂紋タイルを自分の庭園に配置しないで、他のプレーヤーに譲り渡すことができ、譲渡の交渉が成立した場合、手番プレーヤーは徳ポイントを2点獲得します。ただし、徳ポイントの上限は6なので上限を超えた分は失われます。

前半の行動が終了する前に自分が指定したプレーヤーと交渉したり、希望者を募ったりすることができ、他のプレーヤーも譲ってもらえないか交渉することができます。もちろん強制的に譲渡することはできませんし、受け取り側も拒否することができます。

もし、複数の希望者がいた場合は手番プレーヤーが譲渡先を決定し、譲渡を受けたプレーヤーは即座に自分の庭園に受け取った砂紋タイルを配置します。

③廃棄

引いた砂紋タイルを自分の庭園に配置しないで、捨て札にすることができますが、このとき廃棄したプレーヤーは徳ポイントを1点失います。ただし、徳ポイントの下限は0なので、徳ポイントが0のプレーヤーはこの行動を選択することができないので、他の3つの行動から選択してください。

④保管

引いた砂紋タイルを自分の庭園に配置しないで、一時的に庭園ボードの保管場所へ1枚だけ預けておくことができます。

保管できるのは1枚だけなので、すでに保管されている場合、この行動を選択することができないので、他の3つの行動から選択してください。

保管した砂紋タイルを使用するルールは下記を参照してください。

自分の手番で山札から引いた砂紋タイルを自分の庭園に配置したあと、続いて保管してある砂紋タイルを配置する。(この逆もできます。)
保管してある砂紋タイルを自分の庭園に配置したあと、山札から引いた砂紋タイルを保管することができる。
自分の手番で山札から引いた砂紋タイルを譲渡したあと、続いて保管してある砂紋タイルを配置する。
×保管してある砂紋タイルを自分の手番で廃棄することはできない。(廃棄できるのは山札から引いた砂紋タイルだけなので、保管をするときは慎重に!)
×譲渡を受けた砂紋タイルを自分の庭園に配置するとき、保管してある砂紋タイルを合わせて一緒に配置することはできない。(譲渡を受けた砂紋タイルを配置するときは自分の手番ではないため。保管してある砂紋タイルを配置できるのは自分の手番中のみです。)
×一度保管した砂紋タイルを譲渡することはできない。

★後半の行動

前半の行動を終えたあとに4つの行動の中から1つだけ選び行動します。

①座禅

座禅をすることで、徳ポイントを1点獲得することができ、寺院ボードの徳ポイントトラックにある円相コマを1マス進めます。ただし、上限は6なので、すでに上限まで達している場合、それ以上の徳ポイントを獲得することはできないので、この行動を選んだ場合、パスと等しくなります。

②禅僧コマの移動

自分の庭園にある禅僧コマを上下左右(斜めはNG)のいずれかに1マスのみ移動させることができます。ただし、移動できるのは砂紋タイルの上のみなので、砂紋タイルがないマスや庭園の外に移動させることはできません。

③石の獲得と配置

徳ポイントを0に戻して、現在の徳ポイントに見合った石を獲得し、自分の庭園の砂紋タイルの上に配置することができます。ただし、獲得した石を配置できる場所は自分の禅僧コマが配置されている砂紋タイルの縦列のみになります。

もし、禅僧コマがあるマスと同じマスに石を配置する場合、禅僧コマに移動ボーナスが発生し、禅僧コマを上下左右のいずれかに1マスだけ移動させることができます。これはボーナスになるなので、「②禅僧コマの移動」とは別に1マス移動させることができます。

徳ポイントと獲得できる石は下記の表を参照してください。

徳ポイント獲得できる石
なし
1以上□横石
2以上△立石(小)
3以上◇臥石
4以上▲立石(大)
5以上凹舟石
好きな石を好きな場所に配置できる。

1つの砂紋タイルの上に配置できる石は1個のみとなり、基本的に砂タイルに配置した石の上下左右に隣接するマス(斜めはOK)へ配置することはできません。例外として、苔タイルの上に配置してある石同士に限り、隣接して配置することができます。

この条件を読んで分かるように受け取った名庭園カードの内容によっては勝利点を獲得するのが難しいものがあります。

この6枚の名庭園カードは隣り合わせに石を配置しないと勝利点を獲得できません。指示のように石を配置しようと思ったら、隣り合わせになっているマスには苔タイルを並べていかないと石を配置することできないので他の名庭園カードに比べると難易度が高めです。

④作庭家カードの使用

ゲーム開始時に受け取った作庭家カードを公開して、下部に記載されている効果を発動させます。

効果によって砂紋タイルを引いたり、配置したりできる効果があり、これにより引いた砂紋タイルは無償で廃棄できますが、譲渡や保管をすることはできません。さらに配置した砂紋タイルを強奪することもできません。

★強奪

手番プレーヤーが前半の行動で配置を宣言した際に他のプレーヤーが、その配置した砂紋タイルを強奪し、自分の庭園に配置することができます。ただし、強奪したプレーヤーは徳ポイントを2点失うことになります。徳ポイントが2点未満のプレーヤーは強奪をおこなうことができません。

手番プレーヤーは原則的に強奪を拒否することができません。

強奪できる砂紋タイルは手番プレーヤーが自分の手番に配置した砂紋タイルか、保管場所から配置した砂紋タイルになり、すでに配置されている砂紋タイルは強奪できません。

また、手番プレーヤーが他のプレーヤーに譲渡した砂紋タイルや、他のプレーヤーが強奪した砂紋タイルをさらに強奪することはできません。

複数のプレーヤーが強奪を宣言した場合、その時点で自分の庭園に配置している砂紋タイルが最も少ないプレーヤーが強奪をすることができ、庭園に配置している砂紋タイルが同数の場合は手番プレーヤーから見て、時計回りの順番で先になるプレーヤーが強奪できます。

ゲームの終了

いずれかのプレーヤーが自分の庭園に砂紋タイル15枚すべてを配置し終わった時点で、まだ砂紋タイルがすべて配置し終わっていないプレーヤーは自分の手番でおこなえる行動に制限がかかり、全員が砂紋タイル15枚すべてを配置し終えるまでゲームは続きます。

15枚すべてを配置したプレーヤー配置が終えていないプレーヤー
・前半の行動はおこなわず、後半の行動のみ通常通りおこないます。・前半の行動で「配置」もしくは「保管」しかおこなえません。
・「譲渡」、「廃棄」、「強奪」はおこなえなくなります。
・後半の行動は通常通りおこないます。

最後に砂紋タイル15枚すべてを配置したプレーヤーの後半の行動が終わるとゲームが終了し、得点計算へと移り、最も多く勝利点を獲得したプレーヤーの勝利となります。同点の場合は勝利を分かち合います。

まとめ

『枯山水』は個人的に遊べば遊ぶほど、楽しさが増していくボードゲームだと感じているので、1回遊んだだけでは枯山水というゲームの楽しさが伝わりにくいかもしれません。

事実、わたし自身が最初に1回遊んだときには何だか分からないまま終わってしまい、かなりの不完全燃焼を感じましたが、枯山水がどういうものなのか知れば知るほど楽しくなっていき、このゲームにどんどん魅了されていきました。

お金と時間に余裕があれば、是非ともこの枯山水に登場する庭園をすべて訪れてみたいです。

若いころにはなかなか感じることのできなかった日本独自の美意識や質素で静かな様子を「よし」とする感覚というのは年を取ってきてから改めて感じるものなのかれませんね。

若いうちからこの枯山水ようなボードゲームに触れることで、禅の精神や芸術性を養うことができていれば、今とは違った生き方をしていたのかもと思います。

是非、この枯山水を家族や友人同士で楽しみながら、枯山水という空間に込められた思いを自問自答して、静かに自分の心を見つめ直す時間を持つことができれば、今までの自分とは違った自分が見えてくるかもしれないですよ。

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