『カートグラファー』ペンを使って紙に地図を描いていくボードゲーム!

ボードゲーム
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『カートグラファー』~もうひとつのロールプレイヤー物語~完全日本語版~はギムナックス女王に北方の開拓を命じられ、製図家(カートグラファー)であるあなたは、女王の要求に最大限応えられるような地図を春から冬までの1年をかけて作成していき、各季節ごとに女王の要求に応えられた内容の分だけ「名誉の星」を獲得することができ、1年を通して最も多く「名誉の星」を獲得した製図家(カートグラファー)が勝利するボードゲームです。

季節ごとに決められている限界値へ経過値がたどり着くまで探索を続けていき、その中で得た土地の種類と地形を自分の地図にペンを使って描いていくのですが、各季節ごとにギムナックス女王から勅命を受けている内容を達成することで、より多くの「名誉の星」を獲得することができます。

しかし、探索の途中でモンスターの待ち伏せに出くわすこともあり、自分の思い描いた通りに土地を完成させることが難しくなることもあります。

どの製図家(カートグラファー)よりも、ナロス王国ギムナックス女王の望みどおりの土地へと最大限近づけることで、あなたの名は王国最高の製図家(カートグラファー)として歴史に刻み込まれることでしょう!

サブタイトルに『もうひとつのロールプレイヤー物語』とありますが、『ロールプレイヤー』というボードゲームがあります。

人間・エルフ・ドワーフなど7種類ある種族の中から好きなものを選び、職業・属性・背景設定などはランダムで決めて、ダイスやカードを使ってキャラクターを成長させ、より多くの「名誉の星」を獲得してライバルよりも優秀な勇者を創造するという今までありそうでなかったキャラクター作りに特化したボードゲームです。

『ロールプレイヤー』完璧で優秀な勇者を創造するボードゲーム!

プレイ人数 1~100人
対象年齢 10歳以上
プレイ時間 30~45分

セット内容

★地図シート 100枚(両面仕様)
★えんぴつ 4本
★勅命カード 4枚
★得点カード 16枚
★季節カード 4枚
★待ち伏せカード 4枚
★探索カード 13枚
★プロモーションカード 14枚(ロールプレイヤー用の追加カード1枚含む)

『カートグラファー』のカードサイズは「63mm×88mm」です。
カードが傷ついたりしないように保護することをオススメいたします。

カードは全部で55枚あります。

内容物について

『カートグラファー』で使用するシートやカードなどを簡単に説明していきます。

★地図シート

地図シートにはA面とB面があり、B面の中央には7マスの荒野が存在します。

山岳や荒野には地形を描くことができないので、荒野が存在するB面の方が少しだけ難易度が高いかもしれません。

ゲームでは参加者全員が同じ面を使用することになるので、遊ぶ前にA面かB面どちらの面を使用するのか決めましょう!

★勅命カード

ゲームを始めるときにA~Dの勅命カードの下にシャッフルされた得点カードを配置し、各季節ごとに指定されたアルファベットの下にある得点カードの条件を満たすと「名誉の星」を獲得できます。

★得点カード

背面の絵柄が4種類あり、それぞれ4枚ずつの合計16枚になっております。

★季節カード

左上に書いてある数字は「限界値」といい、季節の下に書いてあるアルファベットはその季節に女王から指定された勅命になります。

春だとAとBの勅命カードの下に配置されている得点カードの内容が女王からの勅命になります。

★待ち伏せカード

待ち伏せカードが場に出た場合、地形の左側に書いてある矢印方向の相手に自分の地図を渡します。ゴブリンとノールは反時計回り、バグベアとコボルドは時計回りの相手ということです。

受け取った地図に待ち伏せカードの地形を書き込み、元の持ち主に地図を返します。

できるだけ相手の嫌がる場所にモンスターの地形を書き込むことで自分が有利になりますが、自分の地図にもモンスターの地形が書き込まれています。

★探索カード

探索カードの左上に書いてある数字は「経過値」といい、この数字の合計が季節の「限界値」を超えると季節が変わります。春と夏は「8」、秋は「7」、冬は「6」になります。

探索カードが場に出ると、まずは地図に描く土地の種類を選びます。1種類しか書いていない場合はその土地になり、2種類以上書いてある場合はその中から1つだけ選びます。

次に地図に描く地形の種類を選びます。1種類しか書いていない場合はその地形になり、2種類以上書いてある場合はその中から1つだけ選びます。コインアイコンが付いている地形を選んだ場合にはコインが入手でき、自分の地図に獲得したコインの数だけ塗りつぶします。

★プロモーションカード

『カートグラファー』のミニ拡張のルールが記されたカード1枚と技能カードが8枚、追加して使用することができる待ち伏せカードが4枚あります。

ゲームに慣れてきたら使ってみるといいでしょう!

『カートグラファー』では使用しませんが、サブタイトルにもあるロールプレイヤー用の追加カードが1枚含まれています。

『ロールプレイヤー』をお持ちの方は追加して遊ぶといいでしょう。

『ロールプレイヤー』完璧で優秀な勇者を創造するボードゲーム!

ゲームの準備

各プレーヤーは無記入の地図シート1枚ずつと、その地図に記入するために使用するペンを1本ずつ受け取り、A面またはB面のどちらでゲームをするのかプレイヤー全員で相談して決めてください。

プレイヤー全員が同じ面でゲームをすることになります。

各プレーヤーは自分の地図シート上部に製図家(カートグラファー)としての名前を記入し、その他に称号・土地(地図)の名前・エンブレムなどを記入するとゲームを盛り上げてくれます。

勅令カード4枚をABCDの順番で場の中央に並べ、得点カード16枚を同じ背面の絵柄ごとに4枚ずつ4種類に分けて各絵柄ごとにシャッフルし、各絵柄の上から1枚ずつ引いて、その得点カードを勅令カードの下に内容が見えるようにランダムで並べていき、残った得点カードは今回のゲームでは使用しないので、箱に戻しておいてください。

季節カード4枚を春夏秋冬の順番で春が一番上になるように重ねて場に配置し、待ち伏せカード4枚は内容が見えないようにシャッフルし、場に配置します。

探索カード13枚を内容が見えないようにし、待ち伏せカードの山の上からカードを1枚引き、それを探索カードに加えてよくシャッフルし、場に配置します。

これでゲームの準備が整いました。

ギムナックス女王の望みどおりの土地の作成を目指し、北方開拓の測量と地図作成をおこない、王国最高の製図家(カートグラファー)として歴史に君の名を刻み込もう!

ゲームの進行方法

『カートグラファー』は1ゲームが春夏秋冬の4つの季節(ラウンド)で構成されており、1つの季節(ラウンド)は3つのフェイズに分かれていて、春ラウンドからスタートして冬ラウンドが終了するとゲームも終了します。

各プレーヤーは各季節において複数の手番をおこない、各手番は「探索」「測量」「確認」と3つのフェイズに分かれており、各プレーヤーは各季節の終わりに女王の勅命による評価で「名誉の星」を獲得し、最終的に最も多く「名誉の星」を獲得したプレーヤーの勝利となります。

『カートグラファー』では各プレーヤーが一斉に自分の手番をおこなっていくので、ゲームの進行役を兼務するようなプレーヤーがいるとゲームがスムーズに進みます。

進行役といっても、カードを引いたりシャッフルしたりする程度なので気軽にやりましょう!

★探索フェイズ

進行役は探索カードの山の上からカードを1枚引き、全プレーヤーが内容を見えるように場の中央へ公開します。

公開されたカードが「廃墟」だった場合、もう1枚カードを引き、左上の模様や数字が見えるように重ねていきます。続けて「廃墟」を引いた場合、さらにもう1枚カードを引いて重ねます。

探索フェイズではこのように場に探索カードを公開していきます。このあとの測量・確認フェイズが終わり探索フェイズへ戻ってきた場合にも、この場に公開されているカードの上に左上の模様や数字が見えるように重ねていきます。

★測量フェイズ

各プレーヤーは探索フェイズで公開された探索カードに記載してある中から、土地の種類を1つと、地形(土地の形状)を1つ選び、自分の地図シートにペンを使って、一斉に描いていきます。

🔸土地の種類

地図に描いていく土地の種類は下記の画像のように全部で5種類あります。

左から「森林・村落・農地・水域・怪物」となっており、描いた地形の中にそれぞれの模様や文字を描いていき、どの土地が描いてあるの分かるようにしておきます。5色の蛍光ペンを使い分けて塗ると地図シートが色とりどりになって可愛くなります。

描いた土地の種類によって得点が変わってきますので、しっかりと区別しましょう!

🔸地形を描くときのルール

  • すでに描かれていて、土地で塗りつぶされているマスや地図シートの枠からはみ出すように地形を配置することはできません。(最初から地図シートに描かれている山岳や荒野も土地で塗りつぶされているものとみなします。)
  • すでに地図シートに描かれている他の地形に隣接させて描く必要はありませんので、描こうとしている地形が配置できる場所であれば、どこに描いても大丈夫です。
  • 必要に応じて地形を回転させたり、反転させたりしても大丈夫です。
  • 先に地形を描き、そのあとから選んだ土地の模様を地形の中に描きましょう。
  • 選んだ地形をルールに従って配置できない場合、代わりに1マス分(1×1の正方形)を描くことができ、その中に選んだ土地の模様を描きましょう。
  • 最初から地図シートに描かれている山岳マスに隣接する上下左右の4マスすべてを地形で囲むことができた場合、金貨を1つ獲得することができるので、そのときは金貨トラックを1マス塗りつぶしてください。
上下左右を地形で囲むと金貨を獲得 金貨トラックを1つ塗りつぶす
  • 地形によって一緒に金貨が描かれている地形があり、その地形を選んだ場合、金貨を1つ獲得することができるので、そのときは金貨トラックを1マス塗りつぶしてください。
  • 公開されたカードが「廃墟」だった場合、もう1枚カードを引き、左上の模様や数字が見えるように重ねていきます。この場合、選んだ地形を地図シート上の廃墟マスに重なるように配置することになります。すでにすべての廃墟マスが塗りつぶされていた場合、代わりに1マス分(1×1の正方形)を描くことになり、その中に選んだ土地の模様を描きましょう。

  • 待ち伏せカードが場に出た場合、地形の左側に書いてある矢印方向の相手に自分の地図シートを渡してください。受け取った地図シートに待ち伏せカードの地形を書き込み、元の持ち主に地図シートを返します。
    渡された地図シートにルールに従って地形を配置できない場合、代わりに1マス分(1×1の正方形)を描くことになり、その中に怪物の模様を描き、元の持ち主へと地図シートを返します。
    このとき場に出た待ち伏せカードは今後のゲームでは使用しないので、箱に戻しましょう。
    注意:「廃墟」の次に「待ち伏せカード」が公開された場合、廃墟マスに重なるように待ち伏せカードの地形を描くことになります。

★確認フェイズ

次の季節へ移り変わるのか、同じ季節を継続するのかを判定するフェイズになります。

現在プレイしている季節カードの左上に書いてある「限界値」の数字を確認し、次に公開されているすべての探索カードの左上に書いてある「経過値」の数字の合計を出します。

  • 「経過値」の合計が「限界値」以上の場合、現在の季節を終了し、「季節の終わり」の処理をおこないます。
  • 「経過値」の合計が「限界値」未満の場合、同じ季節を継続し、探索フェイズへ戻ります。
「経過値」の合計が「8」なので「限界値」以上となり、「季節の終わり」の処理をします。

🔸季節の終わり

「経過値」が「限界値」に到達すると、その季節でギムナックス女王の望みをどれだけ叶えることができたのか確認し、地図シートの下部にあるスコア計算表に獲得した「名誉の星」を記入します。

  • まずは女王の勅命による得点カードを確認します。春は「AとB」、夏は「BとC」となります。条件を満たしている分の「名誉の星」を獲得することができ、該当する箇所に獲得した数字を記入します。
  • 金貨トラックで塗りつぶされている金貨1つに対して1つの「名誉の星」を獲得できるので、その数を計算表にある金貨マークの箇所に記入します。
  • 地図シート上にある怪物マスと隣接するマスが空白の場合、そのマスの分だけ「名誉の星」を1個失うことになります。計算表にはマイナスで数字を記入します。(1つの空白マスに複数の怪物マスが隣接しても失うのは1つになります。)

現在の季節が「冬」だとゲーム終了です。「春・夏・秋」だと次の季節の準備をします。

🔸次の季節の準備

「春・夏・秋」の季節だった場合、次の季節へと移るので季節カードを入れ替えてください。

前の季節で公開されているすべての探索カードを裏返しにしてまとめて、待ち伏せカードの山の一番上からカードを引き、まとめた探索カードに加えてよくシャッフルをし、新たな山を作ります。

※前の季節で待ち伏せカードが公開されていなかった場合であっても、新たに待ち伏せカードを追加することになります。これによって探索カードの山の中に待ち伏せカードが増えるので、スリリングな季節が待ち構えることになります。

ゲームの終了

冬の季節が終わり、4つ目の計算表の記入が終わるとゲームが終了し、各プレーヤーは四季を通して獲得した「名誉の星」の合計を出してください。

最も多く「名誉の星」を獲得した製図家(カートグラファー)が勝利します。

同点の場合は四季を通して怪物によって失った名誉の星が少なかった方のプレーヤーが勝利します。それでも勝負が決まらない場合は勝利を分かち合いましょう。

1人で遊ぶ場合

あなた1人がギムナックス女王の勅命を受け、ナロス王国の調査をする製図家(カートグラファー)となり、旅の終わりに女王より名誉ある称号を授けられることになります。

遊び方は基本的に同じですが、次の変更点を加えて遊びましょう!

★準備の変更点

2人以上で遊ぶ場合と違い、地図シートの名前の上にある称号は無記入にしてください。

ゲーム終了時にギムナックス女王から授けられた称号を記入することになります。

★待ち伏せカードの変更点

場に待ち伏せカードが公開された場合、待ち伏せカードの右上にある4マスのアイコンのどの部分に色がついているか確認してください。

4マスのアイコンを地図シートの4つ角とみなして、色のついている角から待ち伏せカードによって指示された回転方向に従って、指定の地形を回転させたり、逆向きにしないで、当てはまる場所まで地図シートの端に沿って移動させていきます。

アイコンの左下に色がついていて、回転方向は時計回りです。 地図シートの左下の角からスタートし、指定された地形がハマる場所まで移動していく。

外側を一周してもハマる場所がなかった場合、一列内側を移動していき、ハマる場所までこのように進んでいきます。どうしてもハマる場所がなかった場合、この待ち伏せカードの効果は無効として扱います。

★得点計算の変更点

得点カードの右下に記載されているシルバーの星の中にある数字は「不名誉の星」といいます。場に公開された4枚の得点カードの「不名誉の星」の合計を出し、実際にゲームが終了して獲得することができた「名誉の星」の合計から差し引いた数字が女王の「評価点」になります。

★女王の評価

下記の表によって獲得した称号を地図シートに記入しましょう!

評価点 称号
30以上 伝説の製図家
20 熟練の製図家
10 一人前の製図家
0 見習い製図家
-5 未熟な助手
-10 無能な手伝い
-20 落書き小僧
-30 インクこぼし屋

まとめ

『カートグラファー』~もうひとつのロールプレイヤー物語~完全日本語版~は紙とペンを使って遊ぶ「紙ペンゲーム」といわれているボードゲームです。

得点カードのシャッフルにより、遊ぶたびに得点の組み合わせが変化するので、名誉の星を獲得するパターンが非常に多く、何度でも遊ぶことができる上にプレイ人数も100人まで同時に遊べるので、遊ぶ人数によっても楽しみ方が変わってきます。

待ち伏せカードがあることで、一人で黙々と書き込む紙ペンゲームとは違って、隣のプレーヤーへの攻撃が可能になっているところも『カートグラファー』の世界を盛り上げています。

この待ち伏せカードの条件を上手にクリアすることができれば、オンラインでも遊ぶことができそうなので、今の時代にマッチしたボードゲームかもしれません。

全員同じ条件と同じ内容で一斉スタートしているのにゲーム終了時に仕上がった地図はそれぞれで、その地図を見比べて検証し合ったり、ここでの怪物の配置は鬼だったなど、そんな会話を楽しむのも『カートグラファー』の楽しみ方のひとつです。

ルールが簡単なので、普段ボードゲームで遊ばない人でも楽しめるようになっているので、是非ともこの『カートグラファー』を一度遊んでみてください。

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