日本国内で新型コロナウイルスに関連した感染者が16,000人を超え、死亡者も700名を超えています。世界的には感染者が4,680,000人を超え、死亡者も310,000人を超えています。(5月18日時点)
新型コロナウイルス関連で亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
自分たちが今できること、やらなければいけないことを考えながら日々の生活を送り、苦しい中でもみんなが助け合うことで1日でも早く終息することを願うばかりです。
今回ご紹介する『パンデミック:新たなる試練』では病原体の感染拡大を食い止め、治療薬を発見して全世界を救うことが目的です。プレーヤー全員が一致団結して加速的に拡がる病原体の拡散を防ぎましょう!
家にいる時間が増えている中で、せめてゲームの世界だけでも拡散するウイルスを根絶しよう!
プレイ人数 | 2~4人 |
対象年齢 | 8歳以上 |
プレイ時間 | 45分程度 |
拡張セット『パンデミック:迫りくる危機』では7つの役割(職業)が追加されます。
さらに追加ルールで病原体の1つが猛毒性に変異する「猛毒株」、第5の病原体が発見される「変異種発見」、プレーヤーの1人が人類の敵となって世界各地に病原体をばら撒く「バイオ・テロリスト」の3つが追加されています。
この商品単体では遊べず、『パンデミック:新たなる試練』が必要です。
拡張セット 『パンデミック:科学の砦』では4つの役割(職業)が追加されます。
さらに追加ルールでウイルスサンプルを集めて研究所で治療薬開発をする「研究所チャレンジ」、予防センターの助けを借りて1人でウイルスに立ち向かう「ソロプレイルール」、2人1組で研究チームを編成してライバルの研究チームと競う「チーム戦」の3つの遊び方が追加されます。
この商品単体では遊べず、『パンデミック:新たなる試練』が必要になります。さらに『パンデミック:迫りくる危機』を合わせると、より楽しむことができます。
拡張セット『パンデミック:緊急事態宣言』では5つの役割(職業)が追加されます。
さらに追加ルールで病原体の成長を遅らせる「検疫」、動物から人へと感染するウイルス拡大を阻止する「遠隔地チャレンジ」、予期せぬ出来事が発生する中で治療薬を開発する「緊急事態イベントチャレンジ」、薬物耐性を持つウイルスを根絶する「スーパーバグチャレンジ」 の4つの遊び方が追加されます。
この商品単体では遊べず、『パンデミック:新たなる試練』が必要になります。さらに『パンデミック:迫りくる危機』『パンデミック:科学の砦』を合わせると、より楽しむことができます。
ゲーム概要
『パンデミック:新たなる試練』はプレーヤー全員が病原体対策チームとなって、人類滅亡を招きかねない4種類の病原体の治療薬を発見して全世界を病原体のアウトブレイク(拡散)から救わなくてはいけません。
協力型ボードゲームで勝つも負けるも全員一緒です。
プレーヤー全員で協力しあいながら、すべての治療薬を発見して全世界の人類を救うことができれば勝利となります。
人付き合いが苦手で引っ込み思案の「美姫ちゃん」、天真爛漫で好奇心旺盛な「綾ちゃん」、規律正しいクラス委員長の「翠ちゃん」たち3人の女子高生を中心にボードゲームの魅力に引き込まれて、ゲームを通じて友情を深め合い成長していく青春ストーリーになっています。
セット内容
★ゲームボード(世界地図) 1枚
★役割(職業)カード 7枚
★プレーヤーコマ 7個
★プレーヤーカード 59枚
(都市カード×48枚、イベントカード×5枚、エピデミックカード×6枚)
★感染カード 48枚
★参照カード 4枚
★調査基地コマ 6個
★病原体コマ 96個(黄×24個、赤×24個、青×24個、黒×24個)
★治療薬マーカー 4個(黄×1個、赤×1個、青×1個、黒×1個)
★感染率マーカー 1個
★アウトブレイクマーカー 1個
『パンデミック:新たなる試練』のカードサイズは「63mm×88mm」です。
カードが傷ついたりしないように保護することをオススメいたします。
カードについて
★ゲームボード(世界地図)
このゲームボードの上でゲームを進めていきます。大きさは横576mm×縦410mmで厚さも2mmほどあり結構しっかりとしたボードになっています。
エリアは4つに色分けされていて各12マスずつの合計48都市です。ボードをよく見るとその都市の場所はココって印もついているので、お子様の地理の勉強にもなるかもしれませんね。
線でつながっている都市が隣接した都市になり、マップの両端で切れている線はマップに示してある都市とつながっていると考えてください。
★役割(職業)カードとプレーヤーコマ
どの役割(職業)にもそれぞれ特有の特殊能力が備わっています。その能力を有効に使うことで勝利への道が見えてきます。
🔸危機管理官
1アクションを消費して、プレーヤーカードの捨て札置き場にあるイベントカードを1枚取り、この役割カードの上に置いて確保することで再度使用が可能になります。ただし、再度使用したイベントカードは捨て札置き場には置かず、ゲームから取り除きます。
役割カードの上に確保できるイベントカードは1枚のみで、再度使用して役割カードの上にイベントカードがない場合は新たに確保することができます。
この確保されているイベントカードは手札の枚数(上限7枚)には含みません。
🔸通信指令員
他のプレーヤーの同意があれば、1アクションを消費して、他のプレーヤーのコマを自分のコマのように移動できる。またはいずれかのプレーヤーのコマを他のプレーヤーのコマがある都市へ移動できる。
他のプレーヤーのコマを移動するときに直行便やチャーター便の移動アクションをおこなう場合は自分の手札を捨て札にして移動させる。
あくまでも移動だけなので、その他のアクションは実行できない。
🔸衛生兵
その他のアクションで感染者の治療をおこなう場合、病原体コマを1個ではなく、同じ色のコマすべてを取り除くことができる。
病原体の治療薬が発見されている場合、衛生兵の移動先の都市にある同じ色の病原体コマをアクションを消費せずにすべて取り除くことができる。通信指令員やイベントカードの空輸で移動させられた場合でも病原体コマを取り除くことができます。
また、衛生兵がいる都市に治療薬が発見されている病原体コマが置かれることを防ぎます。
🔸作戦エキスパート
1アクションを消費して、都市カードを捨て札にしなくても自分のいる都市に調査基地を1つ設置できる。
自分が調査基地にいる場合、各ターンに一度だけ1アクションを消費して、都市カードを1枚捨て札にして好きな都市へ移動できる。
🔸検疫官
検疫官がいる都市とその都市に隣接するすべての都市に病原体コマが置かれることを防ぎます。アウトブレイクも防いでくれます。
🔸研究員
1アクションを消費して、自分がいる都市以外の都市カード1枚を同じ都市にいる他のプレーヤーに渡すことができます。
🔸科学者
同じ色の都市カードを5枚ではなく、4枚で治療薬を発見できる。
★プレーヤーカード
プレーヤーカードの中には3種類のカードが含まれています。
🔸都市カード
黄・赤・青・黒が各12枚あり、マップにある都市と一致してします。
🔸イベントカード
イベントカードが自分の手札の中にあるとき、感染カードやエピデミックカードの処理をしている途中以外であれば、アクションを消費せずにいつでも使用することができます。
■静かな夜
次の感染の処理フェイズで感染カードを引かなくてもよい。
■人口回復
感染カードの捨て札置き場からカードを1枚取り、そのカードをゲームから取り除くことができる。エピデミック時の感染と度合いの増加ステップの間に使用することができる。
■政府の援助
調査基地を1つだけ、都市カードを使わずに好きな都市に配置できる。
■空輸
自分のコマまたは他のプレーヤーのコマを1つだけ、好きな都市へ移動できる。他のプレーヤーを移動する場合は許可を得てください。
■予測
感染カードの山札の上からカードを6枚見て、それらを好きな順番に並び替えて感染カードの山札の上に戻すことができる。
🔸エピデミックカード
このエピデミックカードをプレーヤーカードの山札に加えることで難易度を調整します。
入門レベル 4枚
標準レベル 5枚
英雄レベル 6枚
カードを引いたときにエピデミックカードがあった場合、カードに書かれている手順で即座に実行します。
1.感染率の上昇
ゲームボード上にある感染率表の感染率マーカーを1スペース上昇させる。
2.感染
感染カードの山札の一番下にあるカードを1枚引き、そのカードの色の病原体が根絶されていなければ、その都市にその色の病原体コマを3個置きます。その都市にすでに病原体コマがあった場合はアウトブレイクが発生します。引いた感染カードは捨て札置き場に置きます。
3.度合いの増加
感染カードの捨て札置き場にあるすべてのカードをシャッフルし、感染カードの山札の上に置きます。
引いたカードが2枚ともエピデミックカードだった場合は1枚ずつ3つのステップを処理してください。この場合2枚目のエピデミックカードの処理を終えたあと、イベントカードで防がない限り、次の感染の処理で必ずアウトブレイクが発生します。
★感染カード
黄・赤・青・黒が各12枚あり、マップにある都市と一致してします。
★参照カード
プレーヤーが自分の手番でできるアクションが書かれています。
ゲームの準備
★ゲームボードとコマの用意
ゲームボードをプレーヤー全員の真ん中に広げ、調査基地コマと病原体コマをゲームボードの横に用意し、調査基地コマを1個アトランタに置きます。(ゲームボード右上の方)
アトランタにあるCDC(アメリカ疾病予防管理センター)はアメリカ国内・国外を問わず、脅威となる疾病の調査・対策を講じる上で主導的な役割を果たしています。
★アウトブレイクマーカーと治療薬マーカーの配置
アウトブレイクマーカーはゲームボード左側のアウトブレイクの「0」の位置に置き、治療薬マーカーはゲームボード下側の治療薬の発見の近くにマークが付いていない方を表面にして置いてください。
★感染率マーカーの配置と感染カードの用意
感染率マーカーをゲームボード右上にある感染率表の一番左側の「2」の位置に置き、よくシャッフルした感染カードを感染カード山札の位置に置きます。
その後、9つの都市に病原体コマを配置するのですが、まず感染カードの山札の上から3枚カードを引き、その3つの都市にその色の病原体コマを3個ずつ置きます。
さらに3枚カードを引き、今度は病原体コマを2個ずつ置きます。
さらに3枚カードを引き、今度は病原体コマを1個ずつ置きます。
引いた9枚の感染カードは捨て札置き場に置いてください。
★各プレーヤーの役割(職業)を決めて手札を配る
まず各プレーヤーに参照カードを1枚ずつ配ります。続いて役割(職業)カードをシャッフルして各プレーヤーに配ります。各プレーヤーはこの配られた役割(職業)でゲームをおこないます。
各プレーヤーは配られた役割(職業)と同じ色のプレーヤーコマをアトランタに配置します。
都市カードとイベントカード(エピデミックカード以外のプレーヤーカード)をよくシャッフルし、プレイ人数に応じた枚数を各プレーヤーに配ります。
2人プレイ | 4枚ずつ |
3人プレイ | 3枚ずつ |
4人プレイ | 2枚ずつ |
★ゲームの難易度を決めてプレーヤーカードの山札を作る
ゲームの難易度はエピデミックカードの入れる枚数で決まります。
入門レベル 4枚
標準レベル 5枚
英雄レベル 6枚
ゲームに慣れるまでは入門レベルの4枚がオススメです。
各プレーヤーに手札を配り終えたプレーヤーカードを今回入れるエピデミックカードの枚数分と同じ数だけ、できる限り同じ枚数になるように分けます。(エピデミックカードを4枚入れるなら、プレーヤーカードを4等分にします。5枚なら5等分。6枚なら6等分。)
分けた山札の中にエピデミックカードを1枚ずつ加え、それぞれの山札をよくシャッフルします。
シャッフルし終えたら、順番にプレーヤーカード山札置き場に重ねていきます。(エピデミックカードがまとまって出て来ないようにするための措置だと思ってやりましょう。)
★スタートプレーヤーを決める
各プレーヤーに配られた手札の都市カードにその都市の人口と面積が記載されています。最も人口の多い都市カードを持っているプレーヤーからスタートし、その後は時計回りでゲームを進行します。
ゲームの進行方法
各プレーヤーの手番は3つのステップで構成されています。
1.アクションを4つおこなう。
2.プレーヤーカードの山札からカードを2枚引く。
(手札の上限は7枚です。都市カード、イベントカードの合計枚数。)
3.感染の処理をおこなう。
感染の処理を終えたら次のプレーヤーに手番が移ります。
アクションの内容
各プレーヤーが1ターンにおこなえるアクションは移動アクションが4種類、その他のアクションが4種類の合計8種類のアクションの中から最大4つまで実行できますが、自分の役割(職業)の特殊能力によってはアクションを消費するものもあるので注意してください。
1ターンの間に同じアクションを複数回おこなっても大丈夫です。
★移動アクション
プレーヤーコマを移動させるためのアクションです。
🔸自動車または船による移動
線でつながっている都市へ1マス移動する。
🔸直行便による移動
手札の都市カードを1枚捨て札にして、その都市へ移動する。
🔸チャーター便による移動
手札に自分が現在いる都市のカードがあれば、その都市カードを捨て札にして好きな都市へ移動する。
🔸シャトル便による移動
自分が調査基地のある都市にいる場合、他の調査基地がある都市へ移動する。
★その他のアクション
移動以外のアクションをおこないます。
🔸調査基地の設置
手札に自分が現在いる都市のカードがあれば、その都市カードを捨て札にして調査基地を1つ設置する。すでに6つの調査基地がある場合はいずれか1つを移動させる。
🔸感染者の治療
自分がいる都市にある病原体コマを1個取り除く。ただし、その色の病原体の治療薬が発見されている場合は1アクションでその都市にあるその色の病原体コマをすべて取り除くことができる。
治療薬が発見されている病原体コマをゲームボードからすべて取り除くことができたら、その病原体は根絶したものとし、治療薬マーカーを裏返します。
病原体を根絶すると、今後その色のエリアにその色の病原体コマが配置されることはありません。
🔸知識の共有
自分がいる都市と同じ都市に他のプレーヤーがいて、そのプレーヤーの同意を得られればこのアクションをおこなえます。
自分がいる都市のカードを他のプレーヤーに渡す。または受け取る。(同じ都市にいるプレーヤーが研究員の場合はどの都市のカードでも受け取ることができます。)
カードを受け取ることで手札が7枚を超える場合は他のカードを捨て札にするか、イベントカードを使用するかして手札を7枚にしないといけません。
🔸治療薬の発見
自分が調査基地のある都市にいる場合、このアクションをおこなえます。
手札の中から同じ色の都市カードを5枚捨て札にして、その色の治療薬を発見し、治療薬マーカーを指定の場所へ置く。
治療薬を発見してもその色の病原体コマはゲームボード上に置かれたままです。その色の病原体をすべて治療することで根絶できます。
感染の処理
感染率表の感染マーカーがあるスペースの下の数字分の感染カードを山札から引きます。引いた順番に1枚ずつ処理をおこなってください。
引いた感染カードの都市にその色の病原体コマを1個置いてください。ただし、その色の病原体が根絶している場合は置かなくてもいいです。
病原体コマを置く都市にその色と同じ病原体コマがすでに3個あるときは4個目を置かずにアウトブレイク(拡散)が発生します。
処理を終えた感染カードは感染カード捨て札置き場に置いてください。
アウトブレイク(拡散)について
アウトブレイク(拡散)が発生したら、アウトブレイクマーカーを1スペース進めてください。
次にその都市と線でつながっている都市すべてにその色の病原体コマを1個ずつ置きます。(違う色のエリアに置かれることもありますが、病原体コマの色が違う場合は3個を超えてもアウトブレイクは発生しません。)
1個ずつ置いたときにその色と同じ色の病原体コマがすでに3個ある場合は4個目を置かずにその都市でもアウトブレイク(拡散)が発生し、アウトブレイクの連鎖反応がおきます。
連鎖反応がおきた場合はさらにアウトブレイクマーカーを1スペース進めて処理をおこなっていきます。連鎖の元になった都市には病原体コマを置かなくてもいいです。
1枚の感染カードの処理で同じ都市が複数回アウトブレイクすることはありません。
ゲームの終了
4つの病原体の治療薬をすべて発見することができたら、その時点でプレーヤーの勝利!
4つの病原体すべてを根絶させる必要はなく、あくまでも治療薬を発見すれば勝利です。ゲームボード上に病原体コマが残っていても勝利できます。
以下の3つ状況になった場合はゲームに敗北となります。
1.アウトブレイクマーカーがドクロマークまで進んだ場合。
2.病原体コマを配置するときに病原体コマが不足した場合。
3.プレーヤーカードを2枚引くときに山札がなくなった場合。
拡張セットは商品単体では遊べず、『パンデミック:新たなる試練』が必要になります。
まとめ
『パンデミック:新たなる試練』は協力型のボードゲームです。プレーヤー同士で意見を述べ合い、相談しながら世界中で起きている感染の拡大を終息するために奮闘します。
難易度も設定できるので一緒に遊ぶメンバーに合わせて遊べるところがいい!
協力型ボードゲームなのでボードゲーム初心者が一緒でも教えながら楽しめるところもいい!
拡張版がたくさん出ているので『パンデミック:新たなる試練』に慣れてきたら追加して遊ぶと、より一層『パンデミック』の世界を楽しむことができるでしょう。
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