1988年に翔企画より発売された「モンスターメーカー」は爆発的な人気となり、その後12作品が発売されキャラクターカードゲームブームを巻き起こし、その人気は漫画、小説、ボードゲーム、コンピュータゲームなど多岐にわたるものでした。
2004年に初代「モンスターメーカー」の復刻版がエポック社より「モンスターメーカー・リバイズド」として発売。
今回ご紹介する「MONSTER MAKER モンスターメーカー」は2018年にアークライトより初代「モンスターメーカー」のリメイク版として発売されたものです。
モンスター召喚の技術を身につけた「モンスターメーカー」となり、夢幻迷宮の秘宝を手に入れるため迷宮の入口へ向かい、他の「モンスターメーカー」達よりもいち早く秘宝を持ち帰り、大陸最強の「モンスターメーカー」は自分である!と天下に知らしめましょう。
プレイ人数 | 2~6人 |
対象年齢 | 8歳以上 |
プレイ時間 | 30分程度 |
こちらは2004年に初代「モンスターメーカー」の復刻版として発売された「モンスターメーカー・リバイズド」になります。
セット内容
★冒険カード 125枚
キャラクターカード | 30枚 |
モンスターカード | 20枚 |
聖職者カード | 5枚 |
迷宮カード | 50枚 |
回り道カード | 5枚 |
宝の小部屋カード | 10枚 |
トラップカード | 5枚 |
合計 | 125枚 |
★宝物カード 25枚
★ゲーム進行カード 6枚
★往路/復路タイル 6枚
★帰還ボーナスタイル 1枚
★6面体ダイス 6個
★遊び方説明書 1冊
モンスターメーカーのカードサイズは「63mm×88mm」です。
カードが傷ついたりしないように保護することをオススメいたします。
ゲームの概要
プレーヤーとなる皆さんは全員「モンスターメーカー」と呼ばれる冒険者になります。
モンスターメーカーは冒険カードに含まれている迷宮カードを使って、迷宮の入口から数字の合計が100以上になるまで迷宮を進んでいき、迷宮の奥にある宝物を手に入れ、今度は進んだ合計と同じ数字の分だけ入口を目指して帰ってくるカードゲームです。
モンスターカードを使って、ライバルのモンスターメーカー(他のプレーヤー)の移動を妨害したり、キャラクターカードを使って妨害してきたモンスターを倒したりしながら、ライバルのモンスターメーカーよりも早く、そして価値の高い宝物を持ち帰りましょう。
帰還の仕方によってはボーナスやペナルティがあり、それを合計して最も得点の高いモンスターメーカーが勝利となります。
ゲームの準備
★各プレーヤーにゲーム進行カードと往路/復路タイルを各1枚ずつ配ります。
※往路/復路タイルは各プレーヤー全員「往路」を表面にしてください。
★冒険カードをよく混ぜて裏面のまま1人に5枚ずつ配り、残った冒険カードは各プレーヤーの中央にまとめて山を作ります。
※配られた冒険カードは他のプレーヤーから見られないようにゲームを進めていきます。
★各プレーヤーは配られた冒険カードの内容を確認し、トラップカードが含まれていた場合は捨て札として全員に見せ、捨てたトラップカードの数だけ冒険カードを引き直してください。
※捨て札になったトラップカードは山に戻して、もう一度よく混ぜて山を作り直してください。
★宝物カードもよく混ぜて裏面のまま山を作り、冒険カードの山の隣に置いてください。
★全員の手札が5枚でその中にトラップカードが含まれていない状態でゲームスタートします。
カード・タイルの使い方
★迷宮カード
🔸数字の分だけ迷宮を進むことができます。
🔸迷宮カードの上にモンスターカードが配置されている場合は使用できません。
★宝の小部屋カード
🔸このカードは迷宮カードの一種で進む距離は「0」だけど、かわりに宝物カードを1枚引けます。
🔸迷宮カードの上にモンスターカードが配置されている場合は使用できません。
★回り道カード
🔸自分が進んでいる迷宮の途中にモンスターカードを置かれた場合、この回り道カードを使用することでモンスターカードを一緒に捨て札にすることができます。
🔸ライバルのモンスターメーカーからモンスターカードによって受けた妨害を回り道して避けたことになります。
★トラップカード
🔸ゲームスタート時は手札の中にあったらダメなカードです。
🔸ゲーム途中に手札を補充して、その中にトラップカードがあった場合は手札の中から残したいカードを1枚だけ選び、ほかのカードはすべて捨て札にしなければなりません。
※複数のトラップカードを引いても残すカードは1枚になります。
※このプレーヤーは次の手番を手札が1枚の状態で始めます。
🔸もしも、手札の中にキャラクターカードの「盗人」がいれば、トラップカードの効果を無視することができます。(トラップカードと盗人を同時に引いた場合でも大丈夫です。)
※複数のトラップカードを引いても盗人が1枚あれば効果を無視できます。
※トラップカードと盗人は捨て札になるので手札に残ったカードだけで次の手番を始めます。
★キャラクターカード
🔸自分が進んでいる迷宮にモンスターカードを置かれた場合に使用します。
🔸モンスターとの戦闘で複数枚出すことも可能です。
🔸キャラクターカードの下の方に書いてあるのは職業と名前です。
🔸キャラクターカードの左上に書かれている数字は戦闘力です。
🔸「D」とはダイスのことで「〇個ダイスを振ってね!」という意味で、その下にある「+〇」はボーナス数値です。
🔸例えば、この戦士ローランちゃんの戦闘力は「4D+3」になってます。
ダイスを4個振って「2+4+1+6=13」これにボーナス「+3」をたして合計「16」が今回の戦闘力になります。
🔸仮にダイスが4個とも「1」なら合計「7」の戦闘力。4個とも「6」なら合計「27」の戦闘力になり、戦士ローランちゃんに関していえば、最小と最大で戦闘力に「20」の差がでます。
けっこうな運要素がありますよね。
★モンスターカード
🔸自分以外のプレーヤーの迷宮カード、または宝の小部屋カードの上にモンスターカードを1枚置き、そのプレーヤーの移動を妨害することができます。
🔸迷宮カード、または宝の小部屋カードを1枚も出していないプレーヤーには配置できません。
🔸モンスターカードを重ねて出すことはできません。
🔸モンスターの戦闘力と名前が書かれています。(中には名前の下に「アンデッド」と書かれているカードもあります。)
🔸キャラクターカードたちとの戦闘が発生する場合があります。
🔸上記の写真のように他のプレーヤーが迷宮を「50」進んだときにモンスターカード「戦闘力22のトロール」を配置したとします。(なかなかの強敵!)
🔸配置されたプレーヤーは自分の手番が来たときにモンスターを排除しなければ、これ以上進むことができません。
🔸回り道カードを持っていれば戦闘をしないでトロールを排除できますが、持っていなかった場合はキャラクターカードを使っての戦闘となります。
🔸配置されたプレーヤーは強いキャラクターカードを持っていなかったので、キャラクターカードを2枚使用して戦闘に挑みました。
🔸戦士イレーヌ「4+6+4+2=16」、魔術士ザルサイ「1+3+4=8」2人の合計「24」なので強敵トロールを倒すことができました。
🔸イレーヌ1人では倒すことができなかったけども、ザルサイとパーティーを組むことで倒すことができました。(2人の合計が「22」でトロールと同じだった場合でも討伐成功です。)
🔸もし倒せなかった場合は次の手番で再チャレンジです。(モンスターへのダメージは蓄積されないので戦闘力22のトロールを倒さなければなりません。)
🔸討伐成功の場合は参加したすべてのキャラクターカードとモンスターカードが捨て札になります。
🔸討伐失敗の場合は参加したすべてのキャラクターカードのみが捨て札になります。
★聖職者カード
🔸聖職者カードは2つの使い方があります。
1.モンスターカードの中に「アンデッド」と書かれたモンスターがいます。自分の迷宮に配置されているモンスターが「アンデッド」だった場合、聖職者カードを出すことで「アンデッド」のモンスターカードと一緒に捨て札にできます。
2.モンスターとの戦闘直後、聖職者カードを捨て札にすることで、その戦闘に使用したキャラクターカードを1枚だけ手札に戻すことができます。
★宝物カード
🔸宝物カードの入手方法は2つです。
1.迷宮カードを使って迷宮を進み、その数字の合計が100以上になった場合、迷宮の奥にある宝物庫に到着したということで宝物カードの山から1枚引くことができます。
2.迷宮カードのかわりに宝の小部屋カードを使用して宝物カードの山から1枚引くことができます。(この場合、進む距離は「0」です。)
🔸宝物カードは最大で2枚までしか持てません。
🔸3枚目を引いた場合は手持ちの宝物カードが2枚になるように捨て札にしてください。
🔸入手した宝物カードは裏面にして手元に置いてください。ただし、オープンと書かれていた場合は表面にして置いてください。
※オープンと書かれた宝物カードは捨て札にできません。
※2枚ともオープンと書かれた宝物カードを引いたプレーヤーはゲーム終了まで宝物カードを引くことができません。
🔸宝物カードの中には戦闘効果を持つものもあります。
🔸戦闘で使用する場合は裏面に置いてあった宝物カードを表面にしてください。
※表面にした宝物カードはその後も表面のままにしておきます。
※戦闘が終了しても宝物カードは捨て札にしません。
🔸キャラクターカード1枚に対して効果を発揮します。戦闘でキャラクターカードを2枚出しても効果を得られるのはどちらか1枚のキャラクターです。
🔸同じ効果を持つ宝物カードを2枚表面にした場合はプラスして効果を発揮できます。
🔸一度表面にした宝物カードは次の戦闘でその効果を得ることはできませんが、オープンと書かれていない宝物カードであれば、新たに宝物カードを入手して入れ替えることができるので宝物の価値と相談しながら考えてください。
★往路/復路タイル
🔸迷宮の奥まで進んで宝物をゲットするまでが「往路」で、宝物をゲットして入口に戻ってくるまでが「復路」です。
🔸自分がどちらに進んでいるのか表示してください。
★帰還ボーナスタイル
🔸最初に入口まで戻ってきたプレーヤーが獲得できます。
★ゲーム進行カード
🔸ゲームスタート時に各プレーヤーに配ります。
🔸自分の手番でできることやゲームの終了について書かれています。
ゲームの進行方法
★自分の手番でできること
🔸自分の順番が回ってきたときにできることは4つのアクションのうち1つだけです。
1.迷宮の移動
■迷宮カードを1枚出して、その数字分の迷宮を進むか、宝の小部屋カードを1枚出して宝物カードを1枚引くかのどちらかを選びます。
※自分の迷宮にモンスターカードが置かれている場合、このアクションはできません。
2.モンスターの配置
■自分以外のプレーヤーの迷宮にモンスターカードを1枚配置できます。
※迷宮カードや宝の小部屋カードを1枚も出していないプレーヤーには配置できません。
※すでにモンスターカードを配置されているプレーヤーの迷宮にも配置できません。
3.モンスターとの戦闘
■自分の迷宮にモンスターカードが配置されている場合にこのアクションをおこなえます。
■回り道カードを1枚出してモンスターとの戦闘を回避するか、キャラクターカードを出してモンスターと戦闘するか、モンスターが「アンデッド」だった場合、聖職者カードを1枚出してモンスターを排除するかを選びます。
※キャラクターカードを出して戦闘した直後に聖職者カードを1枚出すことでキャラクターカードを1枚だけ手札に戻すことができます。
4.手札の破棄
■自分の手札を好きな枚数だけ(0~5枚)捨て札にすることができます。
■前回の手番でトラップカードを引いてしまい、自分の手札が1枚しかない状態で、しかもその手札を手元に残しておきたい場合は「0枚破棄します!」と言ってかまいません。
🔸上記の4つのアクションのうち1つを選んで、そのアクションを終えたあと自分の手札がトータル5枚になるように不足分を山札から引き、手札の調整をおこないます。
※山札がなくなった場合は捨て札になった冒険カードを集めて新しい山を作ってください。
🔸この補充でトラップカードを引いてしまった場合、次の手番を1枚で迎えるか、キャラクターカードの盗人を使用して不足になった枚数のまま次の手番を迎えるかが決まります。
※トラップカードを引かなければ手札が5枚の状態で次の手番を迎えられます。
🔸手札の調整が終われば、次のプレーヤーの手番になります。
ゲームの終了
モンスターメーカーは迷宮を往路で100以上の距離を進み、迷宮の奥にある宝物を手に入れ、復路では往路で進んだ距離と同じ距離の分だけ戻ってくるカードゲームです。
往路で110進んだら復路は110以上進まなくては入口まで帰ってこれません。
※ピッタリ帰ってこなくてもいいですが、オーバーした場合はペナルティが発生します。
最初に入口まで帰ってきたプレーヤーは「帰還ボーナスタイル」を受け取ってください。
※受け取れるのは最初に入口まで帰ってきたプレーヤーのみです。
誰かが入口まで帰ってきたら、残りのプレーヤーは手札の調整ができなくなり、手札に残っているカードだけで入口を目指します。
※入口まで戻ったプレーヤーの迷宮にモンスターカードを配置することはできません。
全員が入口まで戻るか、手札がなくなった時点でゲーム終了となり、得点の計算をおこなってください。
得点の計算方法
持ち帰った宝物カードの「合計G」と距離ペナルティの合計で得点を計算します。
※最初に入口まで帰ってきたプレーヤーは帰還ボーナスの「100G」も合計に含みます。
※往路のみで復路まで進めなかったプレーヤーは宝物カードを持っていたとしても得点は「0G」となります。
宝物カードの中にはランダム要素を含むものがあります。ダイスを振って宝物の価値を確定させましょう。
★距離ペナルティについて
往路と復路で進んだ距離が多かったり、少なかったりした場合にペナルティが発生します。
🔸往路より復路が多かった場合
■「多かった距離×2G」が減算
※例:往路が「100」で復路が「110」だった場合は
差が「10」なので10×2G=「20G」を合計から引かなければならない。
🔸往路より復路が少なかった場合
■「少なかった距離×10G」が減算
※例:往路が「100」で復路が「80」だった場合は
差が「20」なので20×10G=「200G」を合計から引かなければならない。
🔸このペナルティにより合計Gがマイナスになる場合の得点は「0G」となります。
🔸すべての計算が終了して最も得点の多いプレーヤーが勝利です。
バリエーションルール
★3回戦ルール
3回連続でゲームをおこない総合得点で順位を競う。
★短縮ルール
宝物庫までの距離を「80」とか「70」に設定して短期決戦で遊ぶ。
または2人で遊ぶ場合とかなら距離を「120」とか伸ばして遊んでもいいですね。
★報酬ルール
ゲーム中におこなうアクションによって特別報酬を決めて遊ぶ。
最も多くモンスターを倒した人 | 100G |
最も多く迷宮カードを配置した人 | 100G |
このようなルールを最初に決めて遊ぶのも最後まで勝敗を分からなくするためにいいかもしれないですね。
まとめ
30年前のリメイクですが、このデジタル時代の今でも十分に楽しめるカードゲームです。
むしろ新鮮!
内容はじつにシンプルで、ただ進んだ道を帰ってくるだけのものですが、カードの引きであったり、ダイスの出目であったり、かなり運しだいのところはあるけれども、そこには色々な駆け引きが存在したりします。
それになんといっても絵が可愛い!
絵を見て楽しむだけでも癒される感がありますよね。
アナログゲームなので多少の足し算とかは自分でやらなければならないですが、全然複雑ではないので遊びながら学べると考えれば、小学生の足し算勉強にも向いているかもしれないですし、もちろん大人でも楽しく遊べます。
「MONSTER MAKER モンスターメーカー」かなりオススメです。
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