『メン・アット・ワーク』は土台に鉄骨を組み、労働者を使ってビルを建設していきます。現場は常に崩落の危険と隣り合わせです。事故をおこさないように安心安全を心がけながら、いかなるときも確認作業を怠ってはいけません。あなたの現場は大丈夫ですか?
山札をめくるたびに鉄骨や労働者をどのように配置するのか指示を受けます。その指示に従って作業をおこなうのですが、もちろん現場の安心安全を確認してから作業をおこないます。
もしも資材を落下させてしまったり、ましてや労働者にケガをさせてしまうような崩落事故をおこしてしまったら、安全証明書を1枚失うことになります。
しかし、現場監督を感銘させるような作業をおこなった場合は月間最優秀労働者証を受け取ることができ、これを必要な枚数集めることであなたは勝利します。
現場が崩れてしまわないようにバランスよく、鉄骨や労働者を配置して、あなたは安心安全に作業を進めることができるのでしょうか?
プレイ人数 | 2~5人 |
対象年齢 | 8歳以上 |
プレイ時間 | 30分 |
セット内容
★土台 8個
★鉄骨 28本(白、黒、オレンジ、紫 各7本)
★労働者コマ 16体(ヘルメット16個)
★指示カード 36枚
★現場監督カード(リタ) 1枚
★安全証明書 15枚
★月間最優秀労働者証 13枚
★レンガ 12個
★角材 12本
★レスキューフック 1本
★プラットホーム 1台(クレーン土台)
★クレーン 1基
ゲームの準備
★ジャンケンなどでスタートプレーヤーを決め、レスキューフックを受け取ります。
★スタートプレーヤーはビルの基礎となる部分を3つのルールに従って準備します。
🔸土台3個を好きなように配置する。
🔸鉄骨を各色1本ずつ使用し、テーブルに触れないように土台の上に配置する。
🔸労働者コマ1個を両足が鉄骨に触れるように配置する。
初級者向け | 初級者向け |
経験者向け | 上級者向け |
★指示カードをオレンジ色の標識がついている面を上にして、よくシャッフルし、山札を作ります。山札ができたら、上から4分の1くらいの場所に現場監督カード(リタ)を差し込みます。
🔸ある程度、現場が進んだところでみんなの作業風景を視察するために「リタ」が現れます。
★各プレーヤーは安全証明書を3枚ずつ受け取ります。
指示カード | 安全証明書 |
★残った土台5個、鉄骨24本、労働者コマ15体、レンガ、角材などはみんなが手の届きやすい場所に用意してください。
ゲームの進行方法
★スタートプレーヤーから時計回りの順番で手番をおこなっていきます。自分の手番が終わったらレスキューフックを次のプレーヤーに渡しましょう。レスキューフックを持っているプレーヤーが現在の現場を担当していることになります。
★自分の手番が回ってきたら、山札からカードを1枚めくります。
山札の1枚目をめくると右隣のようになります。 | 2枚目の山札の表面と、1枚目の山札の裏面が並びます。 |
1枚目の山札をめくると2枚目の山札に黒とオレンジの鉄骨の絵が記されています。そして、1枚目をめくった裏面には鉄骨をどのように置くのか指示をされます。
「黒かオレンジの鉄骨」を使って、「2本の異なる色に触れるように」置きなさい。
ゲームスタート時の状態。 | オレンジの鉄骨を黒と紫に触れるように置きました。 |
これでスタートプレーヤーの手番は終了です。レスキューフックを左隣のプレーヤーに渡して手番が移ります。
先ほどの山札の状態。 | 2枚目の山札をめくりました。 |
「労働者コマを紫かオレンジ」の鉄骨の上に、「レンガ1個と共に」置きなさい。山札に紫とオレンジの手袋のマークとヘルメットが記されています。
前の状態。 | 紫の鉄骨の上に労働者とレンガを共に置きました。(レンガや角材は配置した労働者の肩の上に置きます。) |
このように山札に鉄骨マークが出たら、めくったカードの鉄骨マークの指示に従い、山札にヘルメットマークが出たら、めくったカードのヘルメットマークの指示に従います。
ヘルメットマークが出て、「~と共に」と指示を受けたときは配置した労働者の肩の上に置きましょう。また「~をかついで」と指示を受けたときは労働者の肩の上に置いた状態で一緒に鉄骨の上に配置します。
建設のルール
★現場に鉄骨や労働者コマを積み重ねるときは片手でおこないます。(両手を使って積み重ねてはいけません。)
★現場に積み重ねるものを使って、すでに配置されている資材や労働者コマを移動させるのはOK!(自分の手を使っての移動はいけません。)
★配置決定する前に試し置きをすることができます。
🔸鉄骨を配置するときの注意点
1.配置する鉄骨の色は山札に表示されているどちらか1色を使用しなければいけません。(片方の色を使い切っているときは必然的にもう片方の色の鉄骨しか使用できません。)
2.テーブルの上に触れないように配置してください。
3.労働者のヘルメットの上に鉄骨を置いてはいけません。
4.レンガや角材の上に鉄骨を置くのはOK!
5.他の鉄骨の全面を覆うように重ねて置いてはいけません。
🔸労働者を配置するときの注意点
1.配置する労働者は山札に表示されている手袋の色のうち、どちらか1色の鉄骨の上に置かなければいけません。
2.労働者の両足が鉄骨に触れるように置かなければいけません。
現場で事故をおこした場合
ビルの建設途中に何かを落下させると、そのプレーヤーは現場で事故を引き起こしたことになり、「安全証明書」を1枚失い、所持数の3枚すべてを失うとゲームから脱落します。
ただし、落下物が労働者コマに触れていなかったり、テーブルの上まで落下しなかった場合は事故が起きなかったとして、そのまま手番を続けます。
事故を起こしたプレーヤーはその時点で自分の手番は終了し、レスキューフックを次のプレーヤーに渡すことになり、次のプレーヤーへ多大な迷惑を与えることになります。
レスキューフックを受け取ったプレーヤーは事故が発生した現場を片付ける役目を背負うことになり、テーブルの上に落下した資材や労働者コマなどをすべてレスキューフックを使って回収し、資材置き場へと戻してください。
鉄骨の片方の端だけが土台からはずれてテーブルの上に落ちてしまった場合は土台の上に戻してください。また、倒れた土台を資材置き場に戻すか、そのまま利用するのかは自由に選択してください。
すべての片付けが終わり、現場がキレイになったら通常通り自分の手番をおこなってください。しかし、片付けの途中に新たな事故を発生させてしまった場合は自分の手番はおこなえず、片付けだけをして次のプレーヤーに手番が移ります。
現場での事故は関係者に多大な損害を与えることになります。あなた1人の問題ではありません。常に安心安全で、細心の注意を払いながら作業を遂行しましょう。
現場監督(リタ)について
山札から現場監督(リタ)が現れたら、「月間最優秀労働者」の選考が始まります。
現場監督(リタ)は「月間最優秀労働者証」の横に置き、このカードを出したプレーヤーは次の指示カードをめくり、自分の手番をおこなってください。その後、現場監督(リタ)は皆さんの作業風景をゲーム終了まで見守り続けます。
現場監督(リタ)は鉄骨や労働者を現場で一番高い位置に配置したプレーヤーに感銘を受けます。
そのプレーヤーは「月間最優秀労働者証」を1枚受け取り自分の前に置いてください。必要な枚数を集めることでゲームに勝利することができます。
どうやら現場監督(リタ)は高いところが大好きなようです。安心安全を心がけながら、「リタ」を喜ばせましょう。
ゲームの終了
『メン・アット・ワーク』には複数の勝利条件があります。
1.最も優れた労働者の勝利。
🔸プレイ人数ごとに設定されている「月間最優秀労働者証」の枚数を最初に獲得したプレーヤーの勝利!
・2人プレイの場合 5枚
・3~4人プレイの場合 4枚
・5人プレイの場合 3枚
2.最も安全な労働者の勝利。
🔸「安全証明書」を持っているのが最後の1人になったプレーヤーの勝利!
3.建設の中止。
🔸資材置き場にある資材がすべてなくなった場合や、すべての労働者コマが現場に配置された場合はゲームの終了となり、各プレーヤーが所持している「月間最優秀労働者証」と「安全証明書」の枚数を合計して、最も多く所持しているプレーヤーが勝利!
・同数の場合は「月間最優秀労働者証」の枚数が多い方のプレーヤーが勝利!
・「月間最優秀労働者証」の枚数も同数の場合は勝利を分かち合います。
バリアントルール
『メン・アット・ワーク』には複数のルールが用意されています。基本ルールで遊んでみてゲームに慣れてきたら、お好みに合わせて遊んでみるといいでしょう。
🔸親方
遊び方は基本ルールと同じですが、大きな変更点が2つあります。
1.労働者コマの配置は山札に指示された2色の鉄骨のうち、どちらかの鉄骨に配置するまでは基本ルールと同じですが、「親方ルール」では選んだ色の鉄骨の中で最も高い位置にある鉄骨に配置しなければなりません。
2.ゲームの準備をする際に指示カードを各プレーヤーにランダムで2枚ずつ配ります。
プレーヤーが山札をめくったときに「アクションを実行できない」または「実行したくない」場合に自分へ配られた指示カードを代わりに1枚消費することで「アクションの変更」ができるようになります。
アクションの変更については山札の一番上か、めくった捨て札の一番上かのどちらか片方を変更できます。
アクションの変更に使用した指示カードは新たに引くことはできないので、アクションの変更ができるのは1人2回までとなります。
その他のルールやゲームの終了は基本ルールと同じです。
🔸クレーン
遊び方は基本ルールと同じですが、ゲームの準備後に「クレーン」を現場に配置します。
「クレーンルール」ではクレーンのすべての箇所を利用することができますが、クレーンのプラットホーム(クレーンの土台)に資材や労働者が落下した場合は事故として扱います。
その他のルールやゲームの終了は基本ルールと同じです。
🔸摩天楼
遊び方は基本ルールと同じですが、ゲームの準備の際に土台ではなく、代わりにパッケージの下箱を使用します。
「摩天楼ルール」では土台は指示カードで指示された場合に限り、使用することになります。
資材や労働者コマが下箱やテーブルの上に落下した場合は事故として扱います。また、指示カードによって追加された土台が落下した場合も事故になります。
事故が起きたあとの片付けも基本ルールと同じようにおこないますが、下箱のトレイ内に落下した資材や労働者コマはそのままでかまいません。
しかし、回収しない分、早く資材や労働者コマが底をつくことになります。
その他のルールやゲームの終了は基本ルールと同じです。
指示カード
指示カードの中には積み重ねるのが難しいものもあります。事故を起こさないように注意しながら積んでいきましょう。
バランス | 強靭な労働者 |
角材1本をかついで | 他の労働者と角材1本でつなぐ |
他にもたくさんの指示内容があります。手をプルプルいわせながら上手に積み重ねましょう。
まとめ
『メン・アット・ワーク』は遊ぶたびに違った形のビルが建設させていきます。色合いもカラフルなので、できあがった現場を見ているだけでも楽しいです。(ほとんどが資材を使い切る前に崩落してしまいますが…。)
鉄骨といっても木材に塗装が施されているので、これがまたナカナカ滑りやすい!
ちょっとした角度でも労働者や資材が落下してしまうので、積み重ねるときはみんな手をプルプルいわせながら、真剣な眼差しです。
意地悪して崩れやすいように積むのもよし、みんなで協力していかに高いビルを建設して楽しむのもよし、遊び方や楽しみ方は色々あります。
わたしはどちらかというと、みんなで協力し合って今までにないようなビルを建設して、記念の1枚を撮影したいタイプですかね。
あなたはどちらのタイプでしょうか?
どちらにしても、この『メン・アット・ワーク』は崩れないように積み重ねていくだけのゲームなので、小さなお子様から大人まで一緒にみんなでワイワイいいながら、楽しく遊べるボードゲームになっております。
色とりどりで可愛く楽しい『メン・アット・ワーク』オススメです!
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