『インサイダーゲーム』は親役である「マスター」と内部関係者である「インサイダー」の2人だけが知っているワードを解答者役である「庶民」たちがマスターに「はい」「いいえ」で答えられるような質問をしていき、その会話の中から正解ワードへとたどり着いていくボードゲームです。
ただし、この庶民の中には自分の正体が「インサイダー」であることを隠したまま、そしてバレないように紛れ込んで、庶民たちを正解へと導いていきます。このときインサイダーは正解を知っているので、すぐに正解を言うこともできますが、それだとすぐにバレてしまいます。
庶民役になったプレーヤーはクイズ形式のようにマスター役へ質問して正解ワードを探るのと同時に庶民たちの中に紛れ込んでいるインサイダーの正体が誰なのかを見つけ出します。
インサイダー役になったプレーヤーは自分の正体がバレないように細心の注意を払いながら庶民たちを誘導して正解ワードへと導きます。
マスター役になったプレーヤーはゲームの司会進行役として庶民たちからの質問に答えていき、正解ワードが出たあとは庶民たちと一緒にインサイダーの正体が誰なのかを見つけ出します。
プレイ人数 | 4~8人 |
対象年齢 | 9歳以上 |
プレイ時間 | 15分 |
『インサイダーゲーム』を通常版とするなら、『インサイダーゲーム ブラック』は上級版に値すると思われます。このゲームは単体でも遊ぶことができます。
通常版よりも少し難しいワードと通常版にはなかった新しい役割として「フォロワー」、そして質問内容に制限を加える「NG質問カード」が追加されており、さらに通常版と合わせることで、7~11人で遊べる「チーム戦」のルールも加えられます。
セット内容
★役割カード 8枚(マスター×1枚、インサイダー×1枚、庶民×6枚)
★お題カード 42枚(裏面には1~6の数字が各7枚)
★砂時計 1本(約5分)
『インサイダーゲーム』には2種類のカードサイズがあります。
「35mm×85mm」が8枚と
「55mm×85mm」が42枚です。
カードが傷ついたりしないように保護することをオススメいたします。
ゲームの終了
『インサイダーゲーム』は協力パートと対決パートの2種類になっており、協力パートまでが全員で正解ワードを探していき、その後は対決パートに移り、インサイダーの正体を見つけていきます。
★協力パート
全員で協力して制限時間内に正解ワードにたどり着くことを目指します。しかし、たどり着くことができなかった場合は全員が負けとなります。
★対決パート
庶民の中に正体を隠して紛れ込んでいるインサイダーが誰なのかを全員で話し合い見つけ出します。インサイダーの正体を見抜くことができれば「マスター&庶民チーム」の勝利となります。もしも、見抜けなかった場合は「インサイダー」の勝利となります。
ゲームの準備
まず最初にプレーヤーの人数と同じ枚数の役割カードを準備するのですが、その中に必ずマスターとインサイダーの役割カードを1枚ずつ入れます。
6人で遊ぶ場合はマスター1枚、インサイダー1枚、庶民4枚となります。残った役割カードは使用しないので、ケースの中に片付けてください。
次に準備した役割カードをすべて裏面にしてよく混ぜ、他のプレーヤーに役割の内容が見えないように各プレーヤーへ1枚ずつ配ります。配られた役割の内容を確認し、マスターが配られたプレーヤーのみ名乗り出て、今回のゲームの司会進行役を務めます。
インサイダーもしくは庶民を配られたプレーヤーは名乗り出ないで、自分の前に伏せた状態で置いておきます。特にインサイダーを配られたプレーヤーは庶民のフリをして、自分の正体がバレないように気を付けましょう!
マスターは司会進行役となり、次の6つ手順をおこない正解ワードを決めていきます。
手順 | マスター | インサイダー | 庶民 |
1 | 全員に目を閉じるよう指示をする。 | 目を閉じる。 | 目を閉じる。 |
2 | すべてのお題カードをよく混ぜて、一番上のカードを表向きにし、残ったカードは表向きにしたカードの横に置きます。
裏向きのカードの一番上に書いてある数字と表向きのカードの数字が一致している単語が今回のワードになるので、マスターはよく覚えておいてください。 もし、知らない単語になった場合はカードを引き直して新たな単語を決めてください。 |
目を閉じたまま。 | 目を閉じたまま。 |
3 | ワードを覚えたら、マスターも目を閉じて、そのことを宣言します。 | 目を閉じたまま。 | 目を閉じたまま。 |
4 | マスターは目を閉じたまま、インサイダーにワードを確認するように指示をする。
5秒カウントして、インサイダーに目を閉じるように指示をする。 |
マスターの指示に従い、目を開けてワードを確認して、目を閉じます。
他のプレーヤーに気づかれないように静かに確認してください。 |
目を閉じたまま。 |
5 | マスターは目を開けて、表向きのカードを裏向きのカードの上に内容が見えなくなるように裏面にして重ねたあと、その上にマスターの役割カードを乗せてください。 | 目を閉じたまま。 | 目を閉じたまま。 |
6 | 全員に目を開けるように指示します。 | 目を開ける。 | 目を開ける。 |
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手順2のカードの状態。 今回の正解ワードは5の「雑誌」になります。 |
手順5のカードの状態。 |
ゲームの進行方法
まずは協力パートから始めます。マスターは砂時計(約5分間)をスタートさせて、インサイダーと庶民は砂が落ちきる前に全員で自由にマスターへと質問をしていき、正解ワードへたどり着かなくていけません。
ただし、マスターが答えられるのは「はい」「いいえ」「わからない」の3つだけなので、質問する内容もできる限り「はい」「いいえ」で答えられる質問をしていく必要があります。
インサイダーは正解ワードを知っているので、すぐに正解を言うこともできますが、そうした場合は自分がインサイダーだとバラしているようなものなので、上手に庶民の中に紛れ込んで、徐々に正解ワードへと庶民を導いていきましょう!
もしもこのとき、砂時計の砂が落ちきる前に正解ワードへたどり着けなかった場合、全員が負けとなりゲーム終了になってしまうので、庶民のみなさんは積極的にマスターへたくさんの質問をしていき、インサイダーも自分の正体がバレないように庶民を誘導しましょう!
ここで正解ワードが出たとき、次の対決パートへと移ります。
マスターは正解ワードが出た時点で、砂時計の砂が落ちきっていなくても砂時計を逆さまにし、誰がインサイダーであるかの話し合いをスタートさせます。このとき、マスターも参加します。
正解ワードを出すのに手間取ると庶民としては話し合いの時間が短くなるので、できるだけ早く正解ワードにたどり着いて話し合いの時間に余裕を持ちたいところではありますが、インサイダーとしては話し合いの時間を短くした方がバレる確率を低くできるので、上手に駆け引きをしましょう。
砂時計の砂が落ちきるか、話し合いがまとまったら、誰がインサイダーなのか多数決を取ります。
マスターはまず正解ワードを言い当てたプレーヤーを指名し、そのプレーヤーがインサイダーなのか掛け声をかけて全員一斉に挙手をさせ投票していきます。このとき、マスターも投票に参加します。
投票が終わったら、マスターに指名されたプレーヤーは自分の役割カードを公開します。
公開した役割カードが インサイダーの場合 |
過半数 | マスター&庶民チームの勝利 |
半数以下 | インサイダーの勝利 |
公開した役割カードが 庶民の場合 |
過半数 | インサイダーの勝利 |
半数以下 | 全体投票へ進みます。 |
🔸6人で遊んでいたときに「3対3」と同数になったときは半数以下として処理します。
全体投票ではマスターの掛け声に合わせて、全員一斉にインサイダーだと思うプレーヤーを指差しで投票し、投票数が一番多かったプレーヤーの役割カードを公開します。
公開した役割カードが インサイダーの場合 |
マスター&庶民チームの勝利 |
公開した役割カードが 庶民の場合 |
インサイダーの勝利 |
🔸投票数が同数になった場合は正解ワードを言い当てたプレーヤーが誰をインサイダーとして指名するのか決定します。
ここでゲームが終了となり、勝者が「マスター&庶民チーム」か「インサイダー」のどちらかに決定します。
まとめ
『インサイダーゲーム』はクイズ番組とかで観たことがあると思いますが、解答者が司会者へ向けて「それは動物ですか?」とか「それは食べ物ですか?」などの質問をしていき、最終的に正解ワードを導き出していくゲームに加えて、正解ワードを始めから知っているインサイダー(内部関係者)が正体を隠して解答者の中に紛れているので、そのインサイダーが誰なのかを暴くという2つのゲームが1つになっているボードゲームです。
マスターになったプレーヤーもインサイダーの正体は知らないので、協力パート終了後は庶民たちと一緒にインサイダーの正体を暴いていきます。
庶民になったプレーヤーはまず正解ワードを言い当てないことにはゲーム終了になってしまうので、積極的にドンドン質問していき、正解ワードを導き出しながら、他のプレーヤーの質問内容にも耳を傾けて、あまりに発言をしないプレーヤーや唐突に正解ワードに近づく質問をしたプレーヤーなどをチェックしておく必要があります。
インサイダーになったプレーヤーは自分の正体が誰にもバレないように庶民たちを上手に正解ワードへ誘導して正解させないと負けになってしまうし、正体がバレても負けになってしまうので、かなり難しい役割だと思われますが、そのドキドキ感がたまらない役割です。
どの役割になっても、それぞれの楽しみ方ができるし、最大8人まで一緒に遊べてゲーム自体も短い時間で何度も繰り返し楽しめるので、ちょっとしたパーティーで盛り上がれます。
さらに『インサイダーゲーム ブラック』を加えて遊べば、最大11人まで一緒に遊べるところがこのゲームのすごいところ!
パッケージもコンパクトで持ち運びも便利になっている『インサイダーゲーム』オススメです。
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