『街コロ』はボードゲーム初心者でも簡単に遊ぶことができて、非常に入り込みやすい易しい作りになっています。サイコロによる運要素が強いので、何回も『街コロ』を遊んでいる人と一緒に遊んだとしても初心者が勝ってしまう!なんてことがおきます。
ルールも非常に簡単なので、自分の順番を3~4回繰り返した頃にはゲームの内容を把握できていることでしょう。
ざっくりいうと、自分の順番が来たときにサイコロを振り、出た目の施設を持っていれば収入が得られて、その所持金を使って新たな施設を建設する!を繰り返し自分の街にある4種類の建設中ランドマークをすべて完成させれば勝利!って感じです。
詳しくはこのあと書いていきますので、是非お読みください。
プレイ人数 | 2~4人 |
対象年齢 | 7歳~大人向け |
プレイ時間 | 30分 |
『街コロ』をさらに楽しくする拡張版『街コロ+(プラス)』は初期施設1種類、ランドマーク2種類、購入施設10種類の合計68枚のカードが追加されます。
施設が追加されることにより、戦略性が増しています。
ネーミング通り、今までの『街コロ』にプラスして遊ぶことができ、パッケージも1/4サイズなので『街コロ』の中にすっぽり入ります。
『街コロ』 の拡張版の第2弾『街コロ#シャープ』は購入施設が13種類追加になり、新ルールの「休業システム」やメリットもあるけどデメリットも発生する施設など、新しいタイプの施設が増えて、より一層『街コロ』に戦略性を与えたゲームになってます。
パッケージも『街コロ+(プラス)』と同じく1/4サイズなので『街コロ』の中に『街コロ+(プラス)』と『街コロ#シャープ』が一緒にすっぽり入ります。
もちろん『街コロ』 に『街コロ+(プラス)』と『街コロ#シャープ』を混ぜて遊ぶことができます。
ゲーム概要
プレーヤーは全員、とある企業のオーナーとなり、ライバルよりも早く自分の街を発展させなければなりません。
はじめは麦畑とパン屋が1軒しかありませんが、その街に産業、工場、飲食店、大施設などを建設し、発展させていくことで収入が増えていきます。
そうして増えた収入を使って、建設中ランドマーク「駅」「ショッピングモール」「遊園地」「電波塔」の4つすべてを一番早く完成させられたオーナーが勝者です。
人付き合いが苦手で引っ込み思案の「美姫ちゃん」、天真爛漫で好奇心旺盛な「綾ちゃん」、規律正しいクラス委員長の「翠ちゃん」たち3人の女子高生を中心にボードゲームの魅力に引き込まれて、ゲームを通じて友情を深め合い成長していく青春ストーリーになっています。
セット内容
★カード 108枚
★コイン 60枚(10×10枚、5×10枚、1×40枚)
★ダイス 2個
初期配置用施設(ゲームスタート時にプレーヤーへ配られるカード)
施設名 | カードの色 | ダイス合計値 | 建設コスト | 枚数 |
駅 | - | - | 4 | 4 |
ショッピングモール | - | - | 10 | 4 |
遊園地 | - | - | 16 | 4 |
電波塔 | - | - | 22 | 4 |
麦畑 | 青 | 1 | なし | 4 |
パン屋 | 緑 | 2~3 | なし | 4 |
「麦畑」と「パン屋」は建設コストが「表示付き」と「表示なし」の2種類があります。
サプライ用施設(ゲーム中に購入できる施設)
施設名 | カードの色 | ダイス合計値 | 建設コスト | 枚数 |
麦畑 | 青 | 1 | 1 | 6 |
牧場 | 青 | 2 | 1 | 6 |
パン屋 | 緑 | 2~3 | 1 | 6 |
カフェ | 赤 | 3 | 2 | 6 |
コンビニ | 緑 | 4 | 2 | 6 |
森林 | 青 | 5 | 3 | 6 |
スタジアム | 紫 | 6 | 6 | 4 |
テレビ局 | 紫 | 6 | 7 | 4 |
ビジネスセンター | 紫 | 6 | 8 | 4 |
チーズ工場 | 緑 | 7 | 5 | 6 |
家具工場 | 緑 | 8 | 3 | 6 |
鉱山 | 青 | 9 | 6 | 6 |
ファミレス | 赤 | 9~10 | 3 | 6 |
リンゴ園 | 青 | 10 | 3 | 6 |
青果市場 | 緑 | 11~12 | 2 | 6 |
「スタジアム」「テレビ局」「ビジネスセンター」の3施設は1人1件ずつまでしか購入できません。その他の施設は同じ施設を1人何件ずつでも購入できます。
『街コロ』 のカードサイズは「58mm×89mm」です。
カードが傷ついたりしないように保護することをオススメいたします。
カードについて
★一番上に書かれている数字
ダイスを振ったときの合計値
★左下に書かれている数字
購入するときに必要なコインの数
★青色のカード(第一次産業)
自分または他のプレーヤーがダイスを振って一番上に書かれている数字を出した場合に銀行から収入を得られます。
★緑色のカード(商店・工場・市場)
自分がダイスを振って一番上に書かれている数字を出した場合に銀行から収入を得られます。
★赤色のカード(飲食店)
他のプレーヤーがダイスを振って一番上に書かれている数字を出した場合にダイスを振ったプレーヤーから収入を得られます。
★紫色のカード(大施設)
自分がダイスを振って一番上に書かれている数字を出した場合に他のプレーヤーから収入を得られます。
★ランドマーク(駅・ショッピングモール・遊園地・電波塔)
左側が表面、右側のショベルカーマークが付いている方が裏面になります。
ゲームの準備
まずは場に購入できるカードを並べましょう。並べ方は自分たちの見やすいように並べるといいと思います。写真ではダイスの合計値順に並べてあります。
次にコインを取りやすいように金額別に積んでおきましょう。
各プレーヤーはランドマークである「駅」「ショッピングモール」「遊園地」「電波塔」を裏面にして並べ、その他に「麦畑」「パン屋」をすべて1枚ずつ用意します。
これがゲームスタート時の自分の街になります。
そして最初の所持金である1コインを3枚配ります。
ゲームの進行方法
★スタートプレーヤーをジャンケンなど適当な方法で決めて、その後は時計回りで順番にゲームを進めていきます。
★順番がきたプレーヤーは次のことをおこないます。
🔸ダイスを1個だけ振る。(ランドマークの駅が完成していれば2個振ることもできます。振る個数はその都度選択してください。)
🔸ダイスの出た目の数字に一致した施設の効果を発生させ、収入や支払いのやり取りをおこなう。
一致する施設がない場合はそのまま次の行動に移ります。
🔸所持金を利用して自分の街に新たな施設を購入するか、建設途中のランドマークを完成させる。
購入や完成はいずれか1件のみとなります。パスをしてもかまいません。
★次のプレーヤーへ順番が移ります。
これを繰り返し、建設途中のランドマーク4種類をすべて完成させたプレーヤーが勝利です!
ゲームの注意点
★購入できる施設が売り切れてしまった場合、その施設は購入できません。早い者勝ちです!
★ランドマークに書かれている効果は完成させて表面になった場合に発生します。建設途中では発生しません。
★ショッピングモールの効果は1件ごとに適応します。(コンビニを2件所有していたら、コンビニの効果で6コインとショッピングモールの効果で2コインの合計8コインの収入になります。)
★支払いと収入が同時に発生した場合は支払いの処理を先におこなってから収入を得ます。(複数いる場合は反時計回りで支払います。)
★支払う側が指定された金額を支払えない場合は支払い可能な分だけ支払い、不足分は支払う必要がありません。受け取り側は残念ですが諦めてください。あとから受け取ることもできません。
例;Aさんはダイスを振って「3」を出しました。Bさんは「カフェ」を1件所有しているので「1コイン」の請求をしましたが、Aさんは所持金を持っていなかったのでBさんへの支払いは免除されます。そのあとAさんは「パン屋」を2件所有しているので銀行から2コインの収入を得ます。
上記の例では支払いと収入が同時に発生したので、先に支払いの処理をおこないます。しかしこの時点でAさんは所持金を持っておらず、Bさんに対して支払いができませんでした。しかし、Aさんは「パン屋」を2件所有していたので2コインの収入が発生します。この収入でBさんに支払えばいいのにと思うかもしれませんが支払わなくていいんです。これがルールですから。
Bさんせっかく「カフェ」を所有していたのにかわいそうですね。
もう一つ例をあげます。複数のプレーヤーへ支払いが発生した場合。
例;Aさんはダイスを振って「3」を出しました。Bさんは「カフェ」を1件所有しているので「1コイン」の請求をしました。Cさんは「カフェ」を2件所有しているので「2コイン」の請求をしました。Dさんも「カフェ」を2件所有しているので「2コイン」の請求をしました。しかしこの時点でAさんは所持金を「3コイン」しか持っていません。
支払いが複数発生した場合は反時計回りで支払をおこなっていきますので、まずDさんに「2コイン」支払います。この時点でAさんの所持金は「1コイン」になります。
続いてCさんにも「2コイン」支払わなければなりませんが、Aさんは「1コイン」しか持っていないのでCさんに「1コイン」支払います。ここでAさんの所持金はなくなりました。
さらにBさんに「1コイン」支払わなければなりませんが、Aさんの所持金はありませんのでBさんへの支払いは発生しません。
またもやBさん収入を得られない!
ついていないですね。しかしこれが現実です。Bさん諦めずに頑張りましょう!
ゲームの終了
左下にある建設コストを支払ってランドマークを完成させたらゲームスタート時は裏面だったカードを表面にしてください。
完成させる順番はどれからでも構いません。
ゲームの終了は自分の街にある建設途中のランドマーク4種類をすべて完成させることです。
最初にすべて完成させたプレーヤーが勝利!
まとめ
『街コロ』 は自分の街を発展させて収入を得ていくのですが、購入した施設の効果がサイコロの出目次第ってところもあり、運要素がけっこう強いです。
施設の購入の仕方も一通りどの目に対しても収入を得るようにそろえていくのか、一点集中でそろえていくのか、コンボを狙って一攫千金を夢見るのか、やり方は人によって様々。
いくら戦略を練ってもその目が出ないことには収入が得られないところが初心者でも勝てるところであり、戦略と運が合致するとすごいパワーで勝てちゃいます!
大人がどんなに戦略を練って、施設の購入を進めていても運の強い子供に撃退されることがあるので家族みんなで楽しむことができます。
ある程度『街コロ』を楽しむことができたら、拡張版『街コロ+(プラス)』『街コロ#シャープ』を追加して新たなルールを採用すると、今までとは違う『街コロ』を体験できてより一層楽しむことができます。
ボードゲーム選びに困ったときはまずこの『街コロ』をお試しください。
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